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第1444回
イタリア 不思議の島サルデーニャ

2017年8月26日 夜9時〜

島の内陸部におよそ7000もあるという
謎の古代遺跡ヌラーゲ

サルデーニャの空港に降り立った時に、「サルデーニャは世界の中心だった!」というコピーの広告があったんです。その時はヨーロッパ最古と言われる文明があったのですから、そう言いたくなるよね、くらいに思っていたのですが、内陸部を取材していると本当かも!と思えてきました(笑)。

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サルデーニャの言葉で「石積み」「洞窟」を
意味する古代文明の建造物ヌラーゲ
「至る所にヌラーゲがある内陸部では
生活圏内にいくつも古い時代の遺跡があった
生まれ故郷の奈良を思い起こしました」(福間さん)

およそ3500年前から造られていたという石の建造物ヌラーゲは、見れば見るほど惹き込まれていく遺跡でした。世界遺産に登録されている巨大なヌラーゲから、畑の隅にポコッと建っているものまで、内陸部にはとてもたくさんのヌラーゲがあります。ヌラーゲは精巧で美しいので、見ているとさまざまな疑問や想像が浮かんできました。この石はどこからどうやって運んできたのだろう?ヌラーゲ職人が腕を競っていたから、こんな斬新で美しいデザインが生まれた?これほど立派な建物を3500年前に造れたなんて…ひょっとして未来の人間が過去に戻って造ったもの?なんて都市伝説的空想まで(笑)。ヌラーゲから高度な技術と文化をもった文明が栄えていたことがよくわかりました。

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2014年まで行われていた発掘で発見された
石像「モンテプラマの巨人」
高さ2〜6mもの巨像が28体も発見された

また、内陸部で羊飼いをしている方たちとの交流も楽しかったです。そこでご馳走になった豚肉が、これまで食べた豚肉の中で一番美味しかったです。時間をかけてじっくり焼く、いわゆる豚の丸焼きなのですが、肉のうま味、脂の甘味、焼き加減どれをとっても最高でした。今後豚の丸焼きを見たら、美味しそう!食べたい!って思うでしょうね(笑)。

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険しい山に囲まれたバルバージア地方では
昔ながらの羊飼いの暮らしが受け継がれている

お会いしたみなさんのお人柄もチャーミングでした。ある羊飼いのおじさんと撮影の合間にお話をしていたのですが、ものすごく地域の歴史に詳しいのです。まるで考古学者の方と話しているようでした。そしてその熱弁が終わると、今度は私に「日本の経済は今どうだ?」と(笑)。思わず絶句してしまいました。政治情勢や日本の歴史についても聞かれて、私がどれもまともに応えられないのでとうとうとお説教されちゃいました(笑)。でも説得力があって、素直におっしゃる通りだと思いました。さまざまなことを学んだ取材でしたが、羊飼いのおじさんのお言葉も勉強になりました!

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この地方の特産コルクは食器としても大活躍

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