2017年5月13日 夜9時〜
かつてエジプトにも生息していたカバ
ウガンダには総数5000頭にもおよぶ一大生息地がある
古代エジプトでカバは一体どんな存在だった?
今回の取材で、いろいろな動物と遭遇できたのが、クイーンエリザベス国立公園です。広大な公園内には草原があったり、湿地があったり、湖があったりとその景観も生息する動物もさまざまでした。そのひとつ、カバはレポートが難しかったです!2時間くらいカバの群れを観察していましたが、だいたい水辺で寝そべっているか、川にずっと入ったまま目と耳を出している状態。これをどうレポートすればよいのかと悩みました(笑)。最近カバはアフリカで最も危険で事故の多い動物と言われていますが、一定の距離を保って見るかぎり、やはりのんびりとした可愛らしい動物に感じます。ただ動物園では、せいぜい2、3頭しか見られませんが、野生では20頭くらいの群れで行動しているのでとても壮観でした。
ハシビロコウの研究者ムガベさんと
意外だったのは、動かない巨大な鳥と言われるハシビロコウはけっこう動くことです。立っている位置は変わらないのですが、頭を動かしている様子を見ることができました。やっぱりハシビロコウも飽きるのでしょうか(笑)。ハシビロコウは、獲物の魚が近くへ寄ってくるのをじっと動かず待っているのですが、捕獲に何度も失敗するのです。あんなに失敗するなら動いて捕ればいいのに(笑)。でも水辺に佇む姿は風格があって格好良く、日本で大人気なのもよくわかると思いました。
大杉さんの視線の先にハシビロコウが!
「私たちは小さなボートから観察をしました」(大杉さん)
実際に野生の姿を見てこれまでと違う一面を目の当たりにしたのが、チンパンジーです。カリンズ森林保護区の京都大学霊長類研究所の施設に宿泊させて頂き、森で暮らすチンパンジーを見ました。私が驚いたのは、チンパンジーがけっこう頻繁に雄叫びを上げることです。その声は森に響き渡るほど大きく、数百メートル離れた所にいても少し怖かったほどです。また双眼鏡で見ていると何度も目が合うのです!案内をしてくださった竹元先生によると見ている私たちを認識しているそうです。威嚇したり、向かってきたりはしませんが、警戒はしているそうです。本当に賢い動物ですね。
番組ではチンパンジーの生活に欠かせないものを取材
その驚きの性能を検証します!
野生の動物を追うというのは、なかなか予定していたようにはいきませんし、何が起こるかわからないという緊張がずっとありました。これまで考えてもみなかった大変さも知りましたが、取材を通して本当に貴重な体験をたくさんできたと思います。そして番組ではウガンダのさまざまな魅力をお伝えできると思います!
クイーンエリザベス国立公園