2017年1月7日 夜9時〜
雲南省の取材では、中国という国の大きさと伝統文化の奥深さを再発見することが多かったですね。ここでも大変貴重なものを頂きました。レンガのような形にカチカチに固められている「たん茶」というお茶です。昔はチベットまで馬で輸送していたため、そのような形状になったそうです。一杯目、二杯目と何度かに分けて頂きましたが、飲むたびに香りと味が変化していくのがはっきりわかり、最後は森に囲まれているような味わいになりました。こうしたお茶の楽しみ方を生み、これまでその伝統を受け継いできたことにも感動した体験でした。
「最高級のたん茶は、一塊で
160万円もするそうです!」(宮地さん)
しみじみとした感動もありましたが、雲南省でもやはり「えっ〜〜!?」という驚きもたくさんありました。絶景が見られる場所でも、ただ人が見やすいように整備するのではなく、来た人を飽きさせず次々と楽しませる仕掛けがあるのです。そしてどの場所でも、あらゆる世代が喜べるように考えてあって感心しました。
ナシ族の伝統家屋が軒を連ねる
中国随一の名勝、麗江古城(れいこうこじょう)
「昼間はとても静かで情緒たっぷりの
雰囲気なのですが…」(宮地さん)
夜になると雰囲気が一変!一体何が!?
その象徴とも言えるのが、玉龍雪山(ぎょくりゅうせつざん)です。標高5596メートルで、登頂した人も数少ない険しい山なのですが、観光で4680メートル地点まで行けるのです!しかもコートをレンタルできるのでみなさん普段着でこの山まで来ているんですよ。こんな所は世界にもあまりないと思います。誰にでも気軽に来られて、そして思う存分楽しんでほしいというのが今中国で注目されている観光スポット共通のコンセプトではないでしょうか。そして、この「もっと、もっと」という貪欲さ、「こんな所にコレ作っちゃう!?」というエネルギッシュさ、少し見習わなくちゃと思いました。
ナシ族の聖なる山として崇められてきた
玉龍雪山はまさにパワースポット
多くの人が麓から眺めるしかなかった山に
今やこれだけの人が!
「龍の背中のような頂は雄々しく
間近で見ると一層迫力がありました」(宮地さん)