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第1412回
フィレンツェの光と闇!
モンスターINFERNO(地獄)

2016年10月22日 夜9時〜

ルネサンスにも大きな影響を与えたと言われるダンテの「神曲」
神曲で描かれた地獄の世界に迫る!

今回の取材の重要なテーマですからよい機会だと思い、事前に「神曲」の地獄編を読んでみました。古典ということで読む前はちょっと身構えていたのですが、番組で「神曲」の解説をして下さった東海大学の原基晶先生の新訳がわかりやすく、楽しく読むことができました。今まで私にとって地獄は、嘘つくと閻魔さまに舌を抜かれるとか、マグマの中で重い石を運び続けるみたいなイメージぐらいしかなかったのですが、「神曲」のおかげでさまざまな地獄絵図が思い浮かべられるようになりました(笑)。

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「神曲」をこよなく愛し、お客のリクエストで
一節を朗読している大道芸人のダンテさん

「神曲」では、ありとあらゆる罪がとてもわかりやすく描かれています。抽象的な表現ではないのでイメージしやすかったですね。さらに登場する人間はすべて実在する人で、歴史上の人物だったり、イタリアで著名な人だったり。クレオパトラが淫乱の罪というのは、思わず苦笑してしまいましたが、次は誰がどんな罪?という感じで読み進めていくことができました(笑)。書かれた人はたまったもんじゃないでしょうが、凄いアイデアですよね。誰にでも理解できて面白く読み進むことができるというのは、ダンテの最大の狙いだったのだと思います。そして「神曲」とルネサンス期に描かれた「最後の審判」などの絵画により地獄の明確なイメージが広く一般に浸透して行ったことがよくわかりました。

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ベネチアのスクロヴェーニ礼拝堂に描かれた地獄
ダンテのよき友であった画家ジョットが描いた

ルネサンス時代に、なぜ地獄やモンスターが多く描かれるようになったのかを探るためにベネチアへも行ってきました。ここでは仮面を作る工房も取材したのですが、実際に仮面作りも体験しました。いろいろな仮面の型があり、それに絵付けをするのです。私はオシャレな感じの型にしようと思っていたのですが、スタッフの方にこれがいいんじゃないと渡されたのはアゴがしゃくれた型(笑)。まぁこれもいいかと絵付けを始めたら、たちまち夢中になってしましました。私の作業が終わり次第ランチという状況だったのですが、納得いくまで仕上げたくてみなさんをお待たせしてしまいました。

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ベネチアの仮面と地獄にはどんな関係が!?

フィレンツェとモンスター、そして地獄…最初は結び付かなかったことが、取材を通して繋がっていきました。フィレンツェの今まで知らなかった魅力を発見できたと思います。でも、やっぱりフィレンツェはとても美しかったです。こんな美しい街に住みた〜い!と取材中何度も思いましたし、今も思っています(笑)。

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