2016年4月23日 夜9時〜
今回取材をした乾燥地帯は、さまざまな景観を見ることができる砂漠であると同時に、多種多様な生き物が生息する所でもあります。ここにいる生物は過酷で特殊な環境に適応するために進化してきたので固有種が多いそうです。そういった珍しい植物、動物もレポートしてきました。そして砂漠にもみずみずしさを感じる春があることを知りました。この時期にしか見られない命が美しく輝く光景がたくさんあるのです。しかも今年は、10年に一度と言われる花の一斉開花を見ることができた特別な春でした。
周囲の山の雪解け水が流れ込み春だけ
流れる小川には何と魚が!
夏には消えてしまう川で生きる魚の生態とは?
3つの気象条件が揃うと一斉開花する
デザートゴールド。その頻度は10年に一度
今年はその当たり年!砂漠に花畑が出現した
砂漠の動植物を観察してみると、どれほど生物にとって水が大切かわかります。今回の取材で見た植物は、わずかな水分も逃さず効率よく取り込むため、乾燥を防ぐための形をしていますし、動物には乾燥を防ぐための技があります。そんな生き物たちを見ていたら、砂漠の都市ラスベガスで水のショーが人気なのも、涼しさを感じるからというよりDNAが求めているからじゃないかなと思いました。
「メキシコで小さなサボテンを触ったら
思いの外たくさんの棘が刺さってしまい
びっくりしました。しかもなかなか棘が抜けない!
逞しいなぁと感心してしまいました(笑)」(大杉さん)。
飛行機の窓からラスベガス付近の砂漠地帯を見たとき、まるで大地の海!とそのスケール大きさに感動しました。ところがラスベガスからデスバレーへ車で移動中に、だんだん建物や車が少なくなっていくと、どんな所か早く見てみたい!という想いとうらはらに、なぜか急に寂しい気持ちになってしまいました。でも砂漠とはそういう所なのですよね。ダイナミックな美しさがあるけれど怖さもある。観光スポットとして整備されている場所もありますが、誰もが気軽に行ける所ではないので、番組でその美しさはもちろん面白さ、ふしぎさを楽しんで頂けたらと思います。
「太陽の光の当たり方によって景色の印象が
変わっていくのも面白かったです」(大杉さん)。