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第1373回
トルコ カッパドキア
奇岩の地下都市に隠された鉄と黄金の謎

2015年10月24日 夜9時〜

近年発見が相次ぐカッパドキアの発掘調査現場へ!
現在ある地下都市はほんの一部にすぎない!?

先にも言いましたが、私はカッパドキアの地下に都市があったという事実にとても魅かれました。たんに地下に巨大施設があったというのではなく、地底で何万という人が生活をしていたというのですから、映画やファンタジー小説の世界のようだと思ってしまいます。実際に地下に入ってみると、昔の人が人力でここまで掘るのにどれくらいの時間と労力がかかったのだろうとますます不思議に思えました。

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1000か所以上もある岩窟教会キリセ
カッパドキアは迫害されたキリスト教徒が作った
というのが定説となっているが…

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「頑丈でしっかりとした通路でしたが
ちょっと狭く天井も低かったです」(大杉さん)

今一般に公開されている部分を見ても驚きの連続でしたが、それはカッパドキアの地下都市の一部に過ぎないことがわかっています。まだまだ広大な都市が眠っていて発掘調査が行われています。調査現場で先生方のお話を伺っていると、私が生きている間にカッパドキアの全貌を知るのは残念ながら無理かもという規模なのです(笑)。鉄の起源に魅せられ、カッパドキアのあるアナトリア地方で30年以上も調査をしている大村幸弘(さちひろ)先生は、ご自身の研究調査を進めると同時に、今は自分の次ではなくそのまた次の世代の育成にも力を入れているとおっしゃっていました。

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大村先生が調査を行っている
ヒッタイトのカマン・カレホユック遺跡
鉄の製法を発明し世界に広めたと言われてきた
ヒッタイトもアナトリアで繁栄した民族

カッパドキアは日本でも大人気の観光スポットですから、その歴史をご存知の方も多いと思いますが、これから新たな発見が続々と期待できる世界遺産のひとつだということを今回の番組を通してお伝えできると思います。私も取材を終えて、これまで見聞きしてきた素晴しさだけでなく、今後の調査結果が楽しみな遺跡としても注目していきたいと思いました。

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「博物館で見た繊細で美しい装飾品にも感動しました
古代にこれほど豊かな生活をしていたのですね」(大杉さん)

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