2015年8月8日 夜9時〜
首都ハノイから車で5時間程の北部の町周辺には、30以上の少数民族の人たちが暮らしていて、彼らは手作りの民芸品や服を町で売りながら、伝統的な暮らしを続けています。最近は、山岳民族のお宅でのステイツアーも人気なんです。私も一泊おじゃまして、その生活を体験レポートします。もちろん言葉は分からないけれど、何かあれば「これ(指差し)、どうするの(両手を広げて首をかしげる)？」で問題なし(笑)!?また取材の途中、私以外のスタッフが別の撮影に出て、6時間くらいこの家のご家族と私だけになったことも。でも全く不安に思わなかったし、“やることがないようである”貴重な体験も出来たんです。
民族衣装の藍染を作る作業
というのも自給自足の暮らしなので、雨が降れば育てた麻から糸を紡いでもいいし、家の端っこで雨音を聞いていてもよくて、いつも時間がのんびり…。でもそれをマイナスとは全く感じなくて、日本にいたら時間を無駄にしたかな？と思ってしまうことがここではないんです。今いる状態が正しいというか、自然との一体感というか、もう自分が樹木になった感じかも(笑)!?風が吹いたらなびくし、そろそろ花を咲かせるかな？と思ったら咲かせるような、そんな時間でした。楽しかった〜！というのとは違うけれど、満たされた感じが深いんです。やさしい一家の中に入れて頂けて、新鮮で、豊かで、物を一から作るありがたみなどが詰まっていて…。当たり前のことだけど、いつもは分からなくなっている、そんな営みや気持ちがレポートから伝わると嬉しいですね！