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第1346回
世界で出会ったステキな日本人
79分スペシャル

2015年2月7日 夜9時〜

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中田 あすみ(なかだ あすみ)

1988年4月5日生まれ。東京都出身。趣味は、カメラ、手芸、スポーツ観戦、家庭菜園、読書とインドア&アウトドア派。最近は愛車のクロスバイクで走ることもお気に入り。特技は、らくがき風イラスト。レポーター、モデルのほか、NHK「ビットワールド」ピンキーマカロン役など幅広く活躍中。ミステリーハンターは今回で11回目。

師匠エミリオ・グレコの言葉を信じ
どん底を味わいながらもイタリアでの創作を続け
東洋人初の快挙を成し得た彫刻家

才能に恵まれ、創作意欲があっても芸術家として生計をたてていくのは容易ではありません。だからこそ芸術家の道を目指した人でも、安定した収入を得る仕事をするようになるのは当然のことかもしれません。ミステリーハンターの中田あすみさんが訪れたのは、多くの名だたる芸術家を生みだしたイタリア。3000年前から続くイタリア伝統技法の数少ない後継者として尊敬を仰ぐ彫刻家の奥村信之さんがイタリアに渡ったのは30年前。しかしそれは苦難の始まりでした。それでも師匠エミリオ・グレコの言葉を支えにイタリアに留まり創作を続けた奥村さんが、師の言葉を実現するまでの物語とは?

中田あすみさんが感激した
彫刻という芸術の奥深さ

彫刻と言ってもいろいろな技法、素材などがありますが、正直私はこれまであまり鑑賞したことない芸術分野でした。取材させて頂いたブロンズ像も、美術館やヨーロッパの街中などで見れば美しいと思いましたが、感動したかと言われると…。でも今回奥村さんの作品をいくつか拝見して言葉を失うほどの感動を味わいました。そして私は今まで彫刻をちゃんと見ていなかったことに気付きました(笑)。
とても光栄であり、誠に恐縮なんですが、番組で奥村さんに私の顔を粘土で作って頂いたんです。30分という時間制限付きでしたが、その作品を見て本当に驚きました。しょっちゅう会っている人でも気付いてないんじゃないかという私の顔の特徴、例えば微妙な鼻のラインとかを見事に表現なさっていたんです。奥村さんは、その人の顔の特徴だけでなく、骨格までわかるようにならなくては、その人を表現できないとおっしゃっていました。私としては骨まで見透かされていたなんて!とちょっと恥ずかしかったですが、私の後頭部ってこんな形をしているんだという発見もありました(笑)。そして一般の方は入れない場所で特別な許可を頂き、奥村さんの代表作を拝見したんです。それはある方の胸像なのですが、それを見た時に胸がいっぱいになるような感動がありました。その作品を見ていると、その方の雰囲気や意思までも感じられるような…。イメージとしては冷たい印象があったブロンズ像に、肌の質感まで感じました。奥村さんのお話には、心に響く言葉がたくさんありましたが、彫刻という芸術の素晴しさと奥深さも教えて頂きました。

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奥村さんのアトリエはブラッチャーノという街にある
紀元前に掘られた洞窟の中にありました

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