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第1280回
秘境ニューギニア探検
密林に消えた青年を追え!

2013年7月6日 夜9時〜

マイケルが収集をしようとしていたという
アスマットの彫刻‘ビスポール’とは?

取材前に、ビスポールの写真を見て現地に入ったのですが、これもまた写真や映像で見るのと、現地で見るのとではインパクトが違いました。大きいもので5メートルもある彫刻ですから、その大きさだけでも迫力があるのですが、ビスポールのことを語ってくれた時のアスマットの人たちの熱さ、そしてジャングルの中でビスポールを彫るトーの木を見た時の衝撃が心に強く残っています。アスマットの人たちが、ビスポールを彫るために選ぶのは、彼らが日々の食糧を採集しているジャングルの中で特別に風格のある木で、僕が見ても命を守ってくれる守り神のように感じました。まさにご神木ですね。その姿には本当に迫力がありました。

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ジャングルの中に聳えるように立つトーの木
「木に魂が宿るというのは、僕ら日本人も
共感できることですよね」(グローバーさん)

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アスマットの人たちの作業に加わり真剣な表情
ビスポールには英雄の魂が宿ると言われている

日本では美術とかアートは、生活と別の所にあるもので、むしろ非日常の世界に浸りたくてミュージアムに行ったりしますよね。でもビスポールは、アスマットの人たちの生活そのものだと感じました。体に必要な食糧を得られるようにという祈り、共に暮らす人、祖先、これから未来を繋ぐ子どもたちへの感謝と無事を願う祈り、彼らが生きていくために必要な支えだと思いました。

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マイケルはこのビスポールを収集しようと
ニューギニア島を再訪し消息を絶った

グローバーさんも惚れ惚れ!?逞しき男たち

今回取材でいろんな体験をして、自分の心に響いたことは、実はシンプルなことばかりなんですよね。意外なことじゃなくて、忘れがちなことを思い出させてくれたという感じです。例えば年長者を敬うということを、僕らは常識として理解しています。でも生きていくのが簡単じゃない所へ行くと、「老人」と言われるまで生きてきたのだから相当の知恵と体力、人間力があるとわかる。ごく自然に尊敬の念がわいてくるんです。また、わずかな期間ですが皆さんと生活を共にして、家族や共に暮らす人たちの幸せが大切だという彼らと、僕らも考えていることは同じだなとも思いました。そして、男はやっぱりハートがかっこよくないとダメだなと(笑)。強く生きる男のかっこよさは僕が思う見所のひとつです。むしろ男性にそこを見て欲しいですね。オレもコテカ付けてみるか!って気になりますよ(笑)。
(※コテカ=ひょうたん等をくりぬいて作った男性の衣装)

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体つきも逞しい!アスマットの男性たち
カヌーで漁をするのは男の仕事

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ダニのコテカを付けたグローバーさん
勇ましい全身の姿は是非番組でご覧になってください!

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