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今回「世界ふしぎ発見！」の主人公となるのは伝説の石油王ジョン・ロックフェラーのひ孫マイケル。彼は23歳の時ニューギニア島で消息を絶ち、再び戻ることはありませんでした。大富豪の一族としてエリートコースを歩んでいたマイケルを魅了したニューギニア島の暮らしと文化とは？インドネシアのパプア州ニューギニア島でのマイケルの足跡を辿ったミステリーハンター初挑戦のグローバーさんにお話を伺いました。

大富豪一族の青年マイケルを魅了したニューギニア島
そこには今も心を揺さぶられる暮らしがある

約50年前マイケルが初めてニューギニア島で暮らす人たちに触れて受けたインパクトは相当だったと思いますね。今はドキュメンタリーなどで、秘境と言われる所で暮らす人たちの映像を見る機会は格段に増えました。それでも実際現地に行って、そこで日々の暮らしを一緒に体験させてもらうと、日本では見たことのない人間の営みがあって、体にも気持ちにもガツンとくることがたくさんありました。

今回は、ダニとアスマットの人たちの村を取材しました。ダニの村は山の畑でサツマイモを栽培して主食としています。アスマットの人たちは、川沿いの湿地に住んでいて農耕は行わず、川で獲れるもの、木の中の虫、木のでんぷんなどを食べる狩猟採集の生活。暮らしも環境も違う彼らに、どんな時が一番嬉しいですかと同じ質問をしてみたんです。すると、家族のための食糧が手に入った時という同じ答えが返ってきたんです。結婚する時、男は一生守りますなんてこと言いますが（笑）、つきつめていけばそうゆうことだよなと思いました。家族が命を繋ぐための食糧が得られるのは何よりの喜び。そのために生きているんだという男の生き方、グッときましたね。