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第1259回
タヒチが燃える3日間!
激走カヌー楽園伝説

2013年1月19日 夜9時〜

その2 マタイレア・ホエとの出会い

マタイレア・ホエの選手たちはレースの半年前からお酒も飲まず、ストイックに練習に打ち込んできたそうです。私とコーディネーターがフアヒネ島に来たのは、すでにレース一週間前。選手たちはきっとナーバスになっているに違いありません。電話でいきなり取材を申し込むと拒絶される可能性があります。また私のほうも、なるべく選手たちに肉体的にも精神的にも負担をかけたくはありませんでした。ファーストコンタクトには十分に気を使いました。

マタイレア・ホエについて話しを聞いた翌日の夕方、彼らが普段、カヌーを置いている海岸へ行き、練習から帰ってくるのを待ちました。しかし、練習が終わると聞いた時間になっても彼らは帰ってきません。夕暮れが近づく中、2時間近く沖を見つめながら待っていると、ようやく6人の乗ったカヌーが見えてきました。初対面の印象が悪ければ撮影は困難になります。逆に、彼らとの関係性が良好になれば、番組はきっと面白くなります。待ちくたびれていましたが、精一杯の笑顔を作って、波打ち際でカヌーから降り始めた選手たちの方に歩いて行きました。一番後ろに乗っていた背の高いハンサムな男性がマヌテアさんです。緊張の瞬間でした。

疲れ切った様子で岸に着いた選手たちにゆっくり近づき、マヌテアさんに挨拶をし、私たちの素性を話してレースの撮影を申し込みました。すると彼らは笑顔で取材の申し入れを受けてくれたのです。私は安堵感を感じたと同時に取材の成功を予感しました。彼らとの関係性はVTR中のミステリーハンターの岡田さんとのやり取りでも感じていただけたかと思います。

タヒチの人たちが、なぜカヌーレースに夢中になるのかを探ることが今回の取材の最大のテーマでした。しかし、なるべくレースに臨む選手たちの負担にならないように気を付けなければなりません。そのさじ加減がとても難しい撮影でもありました。

(イメージ)

マタイレア・ホエの選手たちと

その3 レース期間はヨット生活

日本からスタッフとミステリーハンターの岡田さんが到着し、レース2日前のカヌーの計量から撮影が始まりました。レースが始まると島から島へ、私たちも選手たちと共に移動しなければなりません。その日のレースが終わる度にスタートした島に戻り、国内便の飛行機で移動していては効率が悪いので、レース期間は撮影用のエンジン付きボートとともに、宿泊用に全長15メートルほどのヨットをチャーターし、レースと一緒に移動しました。ヨットのキャビンには簡易ベッドやトイレ、シャワーも付いていますが、とても狭く初めのうちはみんな結構ストレスを感じていたと思います。しかし、次第にキャンプのような感覚になり、不自由な生活を楽しんでいました。

レース当日の夜明け前、沖に係留したヨットの中で簡単な朝食をとってから岡田さんやカメラマンたちとボートに乗り移り、スタート地点に向かいました。レース中は大きな波のうねりで立っているのもままならない状態なので、みんな海に落ちないように足を踏ん張ったり、ボートのヘリにしっかりつかまって撮影。誰ひとり船酔いしないことを船長は感心していましたが、マタイレア・ホエのカヌーに寄り添って、応援し続けたことが幸いしたのだと思います。選手たちが一生懸命、漕ぎ続ける姿にみんな心を打たれ、必死に応援しました。

(イメージ)

撮影に関係なく、ただひたすら応援!

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