2012年6月30日 夜9時〜
メキシコ・シティーから車で1時間くらいの所にある水郷地帯のソチミルコは、とても面白い町でした。古代から農業をしている所なのですが、畑などの陸地はもともと浮島だったそうです。湖の浮草の上に泥をのせ周囲に木を植えて補強したものが現在まで残っているのです。私は今回初めてソチミルコを知って、何度もメキシコに来ているのに何でこんなに楽しい所を知らなかったのだろうと思ったくらいです(笑)。観光船もあり、水路を巡っていると、軽食やお土産を売る船や楽団を乗せた船が行き交い、お楽しみはのどかで美しい風景だけじゃないんです。そして地元の方はみなさん明るくフレンドリー。あまり日本人の方を見かけませんでしたから、穴場スポットかもしれませんよ。
水上都市だったアステカの都は
スペインの征服後ほとんど埋め立てられてしまった
唯一残っているのがソチミルコ
今回番組のもうひとつの見所は、テオティワカンで今発掘調査が行われている現場でのレポートです。調査中の発掘現場に入れて頂くことだけでも特別ですが、その遺跡があの有名なテオティワカンなのですから。調査中の場所は、ケツァルコアトルと呼ばれている神殿の近くの地下にあり、最初に竪穴が発見されて、さらにその下には神殿の方向へ続く地下通路が見つかったのです。
最も大きいテオティワカンの太陽のピラミッド
ピラミッドが造られてからおよそ1000年後に繁栄した
アステカの人たちも聖なる場所として崇めていた
アステカ文明にもさまざまな影響を与えたと言われている
その穴は、3世紀くらいに埋められたところが分かっているそうです。造られた当時は、動物の骨などで掘ったとか。それも凄いですよね(笑)。慎重に少しずつ掘り進めているので時間がかかると聞きましたが、どこへ辿り着くのか、今後どんなものが発見されるのか興味は尽きません。またとない貴重な体験で、しかも非常に興奮したレポートでした。
古代遺跡テオティワカンで発見された
地下通路にはどんな謎が秘められているのか?