バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #379 2013.6.1 O.A.

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元日本代表FW久保竜彦、新たな挑戦に密着
かつて、天才ストライカーとしてその名を馳せた、元日本代表、久保竜彦。
久保は昨年4月、17年の現役生活にピリオドを打った。
ところが今年突然の現役復帰。
そこには家族に対する強い思いが秘められていた…。
久保竜彦は今、広島県のある運動公園でサッカーの公式戦に出場していた。
そこは芝生ははがれ、ラインも消えかけ、観客席も設置されていない、日本代表の頃の久保が試合していたピッチとはかけ離れた場所だった。
久保竜彦は現在、広島県リーグ『廿日市FC』に在籍中。
J1のチームのように全ての選手に給料が支払われる訳ではなく、久保自身も昼は少年サッカーチームのコーチをして生計を立てている。
そこまでして久保が現役にこだわる理由…、それは娘たちへの思いからだった。
久保には14歳の長女柚季さん・と8歳の次女杏夏ちゃん・の2人の娘がいる。
長女の柚季さんは中学校でサッカー部に在籍。女子サッカー部がなく男子生徒たちに混じって日々サッカーの練習に励んでいる。
夢は“なでしこジャパンでプレーをすること”。
その夢のきっかけになったのは過去の父の面影だった。
2003年、当時久保が所属していた横浜マリノスが
シーズン優勝を決めた試合の後、ピッチで行われたセレモニーで久保はその肩に当時4歳だった柚季ちゃんを乗せ共に優勝の喜びを噛み締めた。
この時の記憶が柚季さんの夢を後押ししていたのだ。
そんな娘が自分の背中を見てサッカーを始めたことが父としてたまらなく嬉しく娘たちに諦めない気持ちを伝えたいと思い、久保は現役復帰に決心したのだった。
そして迎えた初めての公式戦。
家族の見守る中、久保は見事ゴールを決めた。
久保の第2の現役生活は今始まったばかり。
今後、久保竜彦と娘の“バース・デイ”を見守っていきたい。
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