バックナンバー:バース・デイ

BACK NUMBER #344 2012.8.25 O.A.

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戦力外から4年・・・元中日のエース 野口茂樹の第2の人生
かつてプロ野球屈指の左腕ピッチャーと呼ばれた男は今、自転車で職場に通っている。
愛知県常滑市。元中日のエース、野口茂樹 38歳。 
絶頂期、年俸1億円以上稼いだ男が2008年、戦力外通告を受けた。しかし、野口は、野球への思いをどうしても捨て切ることは出来なかった。職を失った夫を、妻 直美さんが保育士をしながら、家計を支えていた。そんな野口には、妻へのある思いがあった。
野口が直美さんと出会ったのは、巨人に移籍し、ひじの痛みに苦しみ、投げられなかった時、マウンドで投げている姿を1度でいいから妻に見せたい。そんな野口に、昨年5月一筋の光がさした。
独立リーグ、三重スリーアローズからオファーがあったのだ。ここで活躍すれば、プロへの復帰の道も開けてくる。
そして、初登板の日、野口は妻直美さんを球場に呼んだ。結婚から2年。直美さんにとって初めて見るピッチャーとしての夫の姿。戦力外通告から998日、プロ野球という華やかな舞台ではないが、野口は再び投げられる喜びに満ちていた。
そんな、初めてみる夫の雄姿に直美さんは、涙が止まらなかった。しかし、思わぬ事態が起こった。
野口の入団から半年後、チームが運営難のため、解散を発表したのだ。再び、野球をする場を失った野口。しかし、プロ復帰を目指す野口が、夢への歩みを止めるはずがなかった。
その年の12月、野口は12球団合同トライアウトに挑んだ。
だが・・・思うような結果を残せなかった。結局、どの球団からも声はかからず、野口のプロ復帰への挑戦は終わった。そんな時、思いもしない仕事の依頼が舞い込んだ。
それは、野口の心を大きく揺さぶることになる。
そのオファーとは、愛知県で活動する、ある野球チームのコーチの依頼。所属する選手の多くは、様々な事情で高校を中退し、一度、野球を諦めた若者たち。
“もう一度、野球をやりたい”そんな思いを持って集まった若者たちと戦力外から、現役復帰を目指してきた自分とが重なった。妻、直美さんは、野口を支えるため保育士の仕事をやめ、愛知にやってきた。
直美さんは今、再び夫が野球に携わる仕事に就けたことを、心から喜んでいる。
野口茂樹 38歳。第2の人生をこれからも、妻とともに、歩んでゆく。
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