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BACK NUMBER #338 2012.6.30 O.A.

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薬師寺vs辰吉 特別対談
先日行われた、井岡対八重樫の世界統一戦。
今回の世界戦を18年前の、あの一戦にだぶらせたものも多い。1994年12月4日に行われた、WBC世界バンタム級正規王者薬師寺とWBC世界バンタム級暫定王者辰吉の伝説の日本人対決。
今回その2人が、18年の時を経て再会することになった。現在、ボクシングジムの会長を務める薬師寺に対し、42歳の辰吉は今も現役。日本では37歳で定年という、規定があるため、日本のリングにはたてないが、もう一度世界チャンピオンをめざし、トレーニングを続けている。
決戦が行われたのは、1994年12月4日、薬師寺の地元、名古屋レインボーホール。
会場は、異様な興奮に包まれていた。2人は何故、戦うことになったのか?
1993年9月、世界戦を控えた当時世界王者であった辰吉に左目の網膜剥離という悲劇が起こる。日本のボクシングには、失明のおそれがある網膜剥離になると引退しなけらばならないという規定がある。そのため、辰吉は王座を返上。日本のリングに立てない窮地に追い込まれた。
その年の12月、辰吉が戦うはずだった相手、辺(ビョン)と世界戦を戦ったのが薬師寺だった。激闘の末、薬師寺は僅差の判定で勝利。辰吉が返上したベルトを奪い世界チャンピオンとなった。一方日本のリングに立てなくなった辰吉だが、諦めてはいなかった。網膜剥離の手術を受け、ハワイで復帰戦を敢行。圧倒的な強さで3回KO勝ち、その実力をまざまざと見せつけた。この辰吉の執念が、全てをかえ、日本ボクシングコミッションは、特例として辰吉の日本での復帰を認めると発表。そして、正規王者薬師寺と暫定王者辰吉による、世紀の日本人対決が実現することになったのだ。
だが、辰吉には、ある条件が付きつけられた。それは、この試合に負ければ即引退という、厳しいものだった。
引退をかけて望む辰吉と、常に辰吉の影に隠れ勝って実力を証明したい薬師寺の、壮絶な王者統一戦。そんな当時の試合を振り返る2人の口から、今だから語れる真実が次々と飛び出すことになった。

※「辰吉」の吉の字は本来と異なります。
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