あなたには帰る家がある

インタビュー

佐藤秀明役 玉木宏さん

このドラマについて

「結婚している方なら誰もが落ちてしまいそうな落とし穴って身近にあるんだな」と。共感していただける部分が多い作品だと思います。また、シリアスになりがちな題材ですが、それをライトタッチに描くことに重点を置いています。かといって、やりすぎにならないように、バランスをとって演じていけたらいいなと考えています。
一話の冒頭、夫が浮気をしたところからドラマが始まります。それがいつ妻の真弓に知られるかというのは時間の問題だと思うのですが、知ったあとどうなっていくのかが、この作品の最大のみどころ。「(浮気を)知ったうえでそんなことするの!?」という驚きの展開が今後待ち受けています(笑)。それぞれの夫婦がどういう行動に出ていくのか?が、おもしろいところだと思います。

演じる佐藤秀明について

自業自得な部分もありますが、妻と娘、女性2人対男性1人という、
普段から弱い立場にいる男性なので、拠り所がないのだと思います。外では上司に怒られ、家では妻に怒られ…と、なかなか自分が息をつく場所がない、どこか情けない男性だとも思います。

夫婦間で秘密を持つことに対して…

僕だったら、なんでも話すと思いますが、夫婦でも多少オブラートに包むことは大切だと思います。妻の本音をどこまで受け入れ、どこまでカタチに出来るかというのが、夫としての課題でもあるのではないでしょうか。
まだ、僕自身結婚していないので、言い切ることは出来ないのですが、恋人として付き合っている感覚と夫婦とでは当然変わると思います。環境に合わせて関係をどうやって成長させるのか。そして、ちゃんと会話をして、コミュニケーションをとっていかないと、うまくいかないのではないかと、想像しています。

共演者について

妻を演じる中谷美紀さんとご一緒するのは2回目です。今までの中谷さんとのイメージとは違って、日常的で地に足がついた女性の役柄だなと思っていたら、突然すごいパワーでぶつかってくるので、改めてすごい方だなと感じました。
ユースケ・サンタマリアさんは、バラエティ番組でご一緒させてもらったことがありますが、ドラマの現場は初めてです。どちらでもスタイルは変わらず、ひょうひょうと冗談を言っていらっしゃいます(笑)。その言葉で撮影現場を和ませてくださっています。ちなみに、いつも言っているのは嘘じゃなくて冗談らしいです(笑)。
木村多江さんとは3回目のお仕事になるのですが、いつも穏やかな空気が流れている方。すごく癒し効果のある方です。普段穏やかなので、情熱的なパワーを持ったとき、すごく魅力が倍増する感じがします。
秀明の上司・竹田を演じる藤本敏史さんはまだ1日しかご一緒していないので、詳しくお話は出来てないのですが、バラエティ番組等ではコントをされていると思います。僕はコントもお芝居だと思っているので、本格的なドラマ初挑戦と言いつつ、すごく勘がいい方だと思います。撮影現場も明るくしてくださいますし、もっと仲良くなりたいなと思っています。

妻・真弓について

原作はありますが、ドラマのために100人以上のリアルな女性からアンケートを取ってつくられた作品です。先ほども言いましたが、真弓は、地に足のついている、日常的にいる奥様だと思います。娘が1人いて、旦那の給料では生活が厳しく、自分自身も働けば…!と思っているのだけれど、やはり家庭の用事もしなければならなくて、結果、家のことまで手が回らない…。雑とは言われてしまいますけど、僕はそうなってしまうのもわかる気がします。

メッセージ

この作品はどこにでもいそうな夫婦を描いた物語です。
「油断していると落とし穴に落ちてしまう罠がそばにある」という、旦那さんからすると恐怖を感じるような、リアリティのある作品です。けれどそれだけではなく軽やかなコメディ要素もたくさんある作品ですので、ぜひ、楽しんでご覧ください!

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