原作紹介

この子は鷹だ。とんびが鷹を生んだのだ―。

(写真)

ひたすら我が子の幸せだけを願いながら、愛とゲンコツで息子を育てあげ懸命に生きる、日本一バカで愛すべき父・ヤスと息子・アキラの感涙物語。

物語

内海に面した街、備後市。二十八歳のヤスは、待望の長男アキラが誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。
愛妻、美佐子と、我が子の成長を見守り、幸せを噛みしめる日々。
それは、幼い頃に親と離別したヤスにとって、ようやく手に入れた「家族」のぬくもりだった。
しかし、その幸福は、突然の悲劇によって打ち砕かれてしまう――。
困難に直面するたび、不器用に戸惑い、悩みながら、それでも我が子の幸せ第一に考え、息子を育てる父親の、喜びと哀しみ。
魂が涙する、父親物語の最高傑作!

『とんび』 重松清・著 角川文庫刊 定価:660円