TBS「2018 ワールドカップ ロシア」

6月開幕

PLAYBACK SAMURAI BLUE 日本代表のW杯軌跡を振りかえる

第3回2018.06.11 更新
期待と落胆と:2006年ドイツ大会

2018年ロシアワールドカップ(以下、W杯)を直前に控えて日本代表のW杯の軌跡を辿る企画。第三弾は2006年ドイツW杯。

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2006年W杯に向けて、前回の2002年W杯の好成績に加え、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一、そして高原直泰といったタレントを抱えた日本の前評判は高かった。
実際、ブラジルの英雄ジーコを新監督に迎えた日本は2004年アジアカップで連覇を達成し、W杯予選は日本史上初となる世界最速の予選突破を果たすなどアジアを圧倒していた。

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日本のグループリーグ(以下、GL)の対戦相手は32年ぶりの本大会出場となったオーストラリア、1998年W杯の再戦となるクロアチア、そしてジーコ監督の母国で前回王者のブラジルとなった。
なお、日本が前回王者と同組になるのは、2018年までの6度の出場の中でこの大会だけである。

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初戦のオーストラリア戦は中村の得点で幸先良く先制するが終盤に反撃を許して1−3の逆転負け。
続くクロアチア戦はスコアレスドローに凌いで、なんとかGL突破に望みをつなぐが、
最終戦のブラジルには前掛かりになったところを突かれて、玉田圭司の先制点も空しく1−4と惨敗した。

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初出場時の1998年W杯時に比べて、経験豊富な陣容にも関わらず失敗に終わった大会として国民の落胆は大きかった。
これまで日本代表を牽引していた中田英寿はブラジル戦を最後に現役引退を表明。
まだ29歳という若さであった。

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ちなみに、中田英寿は参加したW杯10試合すべてに先発フル出場を果たすという日本において偉大な記録を樹立。
今回の2018年W杯でこの記録を更新できる可能性があるのは川島永嗣、長友佑都、長谷部誠、そして、本田圭佑の4名のみ。
ただし、記録更新には少なくとも決勝トーナメントに進出する必要がある。

<サッカーコラムニスト 宝田雅樹>

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