木曜よる9時
インタビュー2年前に亡くなった茂手木の部下であり恋人で、現在は松岡昌宏さん演じる寺島とバディを組んで捜査を行う刑事です。監督からは「クールビューティーを目指して欲しい」といわれていて、第一印象としてかっこよくてスパッとした女性に見えるように心がけていますが、一方でそれだけではない内面がうまく出していければいいなと思いますね。
刑事役は初めてなのですが、相手のことを探りながら動くという癖がついている職業だと思うので、何かがあったときにすぐ反応するとリアリティがなくなってしまうかなと考え、ちょっとした“間”を大切にしています。
イメージ私はどちらかと言うとよく笑うタイプなので、洋子とは違いますね。最初は、自分と違う部分をどう取り込むか悩みました。でも似たもの同士だから理解しあえるということもありますが、逆にまったく違うからこそ仲良くなれるということもあって。自分と近いと無意識に反発してしまう部分があるので、そういう意味では自分とは違った性格のほうが演じやすいかなと思います。洋子の本来の姿がどういうものなのか演じる上でもとても興味がありますし、今は迷いはないですね。
クールでビシッした雰囲気をお持ちなんですけど、話してみるとすごく気さくで明るくて、とてもオープンな方です。そんな松田さんが、お芝居に入るとスッとトカゲになりきるので、見ていてすごいなと思いますね。
トカゲが活躍するシーンに洋子がいることはあまりないので、台本に書かれているト書きを読んで「すごいんだろうな」と思っているアクションシーンは、完成したドラマを見て、一視聴者として楽しんでいます。
とても明るくて楽しいです。わたしは捜査一課のシーンが多いのですが、松岡さんがムードメーカーとして現場を盛り上げてくださいますし、吹越満さん、遠藤憲一さんのおふたりもすごく素敵な方で、とても居心地がいいですね。でも、カメラが回るとピシッとした空気になるので、メリハリがあって集中しやすいです。そんな演技も素晴らしい先輩方にひっぱっていただいく中で、浮いてしまわないようにがんばっています。
また、蓮佛美沙子さんと一緒になったときには、撮影の合間によくおしゃべりしています。役の中では洋子は香里のことを疎ましく感じているのですが、香里の天真爛漫な部分を自分は持っていないので、そこがうらやましくもあるんだと思います。洋子と香里がそれぞれ持っている違う部分をうまく引き出し合って、コンビとまでは行かなくても、いい女性同士の仲になれたらいいなと思っています。
トカゲは事前に潜入先の知識を頭に叩き込んでから潜入していますけど、逆に知識を持たずに医療の現場や警察といった専門的なところに潜入して、雰囲気だけでどこまで通用するのか試して見たいですね。絶対に失敗してしまうだろうし、ただのアドリブの訓練みたいな感じになってしまうと思うんですけれど（笑）。
このドラマはたくさんの見どころがありますが、物語全体がどのようにして収束していくのか私自身もとても楽しみにしています。2年前の事件という一本の線に引っ張られ、トカゲや寺島、そして洋子たちがどのようにして現在に至っているのかを、この先楽しみに見ていただけたらと思います。
