試写会&舞台挨拶:質疑応答編
10月7日に行われた「完成披露特別試写会&舞台挨拶」の質疑応答編をお届けします。挨拶編は→コチラ
—現場の雰囲気はいかがですか?
阿部寛さん:僕以外の皆さんも盛り上げてくださいますし、監督を中心にすごくパワーのある現場だと思います。初日から3年前と同じように、全く迷うことなく芝居ができるので幸せですね。先ほど第1話を拝見して、僕が出てないシーンも台本以上のものになっていて、人が生きていく難しさや強さがより強く表現されているなと思いました。
ー3年前よりパワーアップしていますか?
阿部さん:していると思います。
ー安田さんは、いかがですか?
安田顕さん:パワーアップしていると思います。
立川談春さん:終わりかい!(ツッコミ)
ー現場の雰囲気はいかがですか?
安田さん:非常にいいです。
談春さん:終わりかい!(ツッコミ)
一同:(笑)
安田さん:ピリピリしているときはピリピリと緊張感がありますし、面白い時は面白い。緩急のついた、いい現場だと思います。3年前もそうですけど、社長が引っ張ってくださるので……社長、3年前より、みんなに話しかけますよね(笑)
阿部さん:3年前、そんなに喋らなかった?
安田さん:喋らなかったわけじゃないですけど、結構世間話をするなと。
阿部さん:そうかな。今回は少し慣れてきたというか…古舘さんや尾上さんも含め、今作から登場する方もいるじゃないですか。大先輩なんだけど、きっと緊張されるだろうなと思って積極的に話しかけました。初日、緊張されましたか?
古舘さん: ものすごく緊張しました。流儀が違うから。ずっと喋る仕事をやってきたので、役に没入した状態でスタートするということに一切慣れていないのでドキドキしました。
阿部さん:尾上さんも、普段横文字とか言わないだろうから、相当やりづらいだろうなと。
安田さん:お芝居の中では横文字はないですけど、普段の日常では言いますよ ね。
尾上さん:コストダウンとかですよね。
阿部さん:トランスミッションとか言う?
安田さん:トランスミッション、言わないな。
阿部さん:ギアゴーストとか。
安田さん:言わない、言わない。言わないです。すみません。
阿部さん:(笑顔)
安田さん:そんな睨むことないのに(笑)
談春さん:こんな感じです(笑)
—談春さん、トラクター姿かっこよかったです。
談春さん:見せたかったですよ。私、不器用なのでトラクターの特訓のためにクボタさんの工場まで行きまして。私が運転するトラクターの横に4人ついてくださって、「クラッチを踏んでください。エンジンかけてください」「あ。クラッチはずっと踏んでいるとダメです」などと指導してくださいました。第1話で社長(阿部さん)が運転するシーンが出てくるのですが、何も教わってないのに出来ちゃうんです。ヤマさん(安田さん)と、「うまいもんだなー」って言うんですけど、あれ、本気で「うまいなあ」と思っていましたから。クボタの方も、遠くでうなずいていましたし。よりによって、一番できないやつがトラクターの運転をやるのかよ、て空気を感じつつ毎日頑張っています(笑)
ー竹内さん、佃製作所の皆さん、とっても仲がいいとうかがいましたが…
竹内涼真さん:そうですね。 3年前より僕も阿部さんとの会話が増えていますし、安田さんも3年前の第一印象は、なんて変な方なんだろう、何を考えているのかわからないな、と思っていたのですが…最近はちょっとずつ分かってきて距離も縮まってきました(笑)
安田さん: そんなに変じゃないでしょ ?
竹内さん:本当はそんなに変じゃないです(笑)。でも、ファーストコンタクトは戸惑いました(笑)
安田さん:3年かかった?
竹内さん:3年かかりましたね。何が本当か嘘かわからなかったです。でも、だいたい嘘です(笑)
安田さん:否定はしません(笑)
ー現場で筋トレをしている様子がナビ番組やSNSで公開されていましたが…
竹内さん: 筋トレには特に意味がなくて(笑)。カメラが来ていたので、2人で一緒に何かやろうとしただけで…意味はないです(笑)
安田さん: 3年前よりね、竹内さんの体がカチカチなんですよ 。
竹内さん:そうですね。安田さんがしっかり確認してくださるんで。
安田さん:すごくカチカチなんです。私なんて、とんでもない。(阿部さん、安田さんの筋肉を触る)
談春さん:膝が素敵
安田さん:ロケの初日に膝が痛くなっちゃいましてね。
真矢ミキさん:膝はどうされたんですか?
安田さん: 8月15日が初日の撮影だったのですが、その日だけ、異様に膝が痛かった。あれは一体何だったんでしょう。怖いなー。
竹内さん:(笑)
ー 真矢さんは、佃製作所の皆さんとはあまり絡みはないと思いますが、撮影現場はいかがですか?
真矢さん:全然ないですね。 私のシーンは、3セット。電話と廊下とエキストラさん。ですが、とにかくいつもスケールが大きくてエキストラさんが150人とか。そうそう、第2話に土屋太鳳ちゃん演じる利菜と電話するシーンがあったのですが、電話ではなく居酒屋で会うシチュエーションに変更されたんです。それは嬉しかったですね。
安田さん:(利菜は)二十歳超えてますからね。
真矢さん: 嬉しかったです。人のぬくもりが欲しかったので(笑)。ただ、居酒屋なので、4,5人のエキストラさんがいて、太鳳ちゃんとどんな温度でお芝居しようかなと考えていたら…現場へ行ったら70人のエキストラさんがいて大繁盛のお店でした(笑)。人の思いが熱く湧き出ている現場だったので、楽しかったですね。いつも2階の廊下にいて、人と会うことがないので(笑)
ー新キャストとして登場する尾上さんはいかがでしょうか?
尾上菊之助さん:チームワークがお出来になっているので、そこに入って行くということに緊張しました。ただ、みなさんの熱い思いとひとつのところへ向かう集中力を初日から感じ、今は現場にいることが心地よくなってきました。毎回、現場に入るのがすごく楽しみです。
ー 古舘さんは、連続ドラマの出演は27年ぶり、民法の連続ドラマでは30年ぶりの出演と伺いましたが…。
古舘伊知郎さん: 菊之助さんが正直に言ってくださったので言いますが、やっぱり疎外感はありますね。3年前の結束が強く、ロケット品質・佃プライドの団結心がすごいので、新参者として入っていけないところがあるような…。昨日、今日入っても……あ、しゃべりすぎちゃった。おしゃべり品質・古舘プライドでこの辺でやめます。
談春さん: いや、ここまで喋ったら最後まで喋ってください(笑)
古舘さん: その疎外感を役として出してやっていきたいなと思っています。
ー菊之助さんは伊丹を演じるにあたり、眼鏡を着用されていますね
尾上さん:メガネのこと…聞きます?(笑)。大失敗をしたんです。重要なシーンで、阿部寛さん演じる佃社長が熱弁した後、僕にセリフがあったのですが…カット!がかかった瞬間、眼鏡をかけていないことに気づきまして。その場で土下座をさせて頂きました。本当に本当にその説は申し訳ありませんでした。
阿部さん: 全然気づかなかったです。そのまま放送されても気づかなかったです(笑)。大丈夫です。
尾上さん:これを機に、よーいスタート!と始まる直前に必ず確認するようにしています。
ー佃製作所の皆さんに質問です。竹内さんの成長ぶりはいかがでしょうか?
阿部さん:安田くんどうぞ。
安田さん: 3年前から伸びるだろうなと思ってましたけど、でもまさかここまでね。すごいですね。今や“国民の彼氏”って言われてますからね。私は「おはよう国民」と挨拶しています。これからどんどんどんどん伸びていただいて、国民の次は何でしょう?もっと大きなあだ名になってほしいですね。
阿部さん:談春さんどうぞ。
談春さん:安田さんがおっしゃった通り。ごめんね、いくらか年上なので言うけども…“素直”なんです。『下町ロケット』って楽屋が同じなので、遠巻きに見ていると、“俺もしかしてすごいものを見ているんじゃないかなと。この勢いのある竹内涼真を至近距離で見ていることはすごいことなんだろうなと、日に4、5回思います。その横でケラケラしているのが安田さん。確かに言ってますよ「おい国民」って。最初なんなんだろうと思っていたら、”国民の彼氏“だと聞いて、私もそれから国民と呼んでいます。
安田さん:すごく分かりやすいんですよね。今、竹内くんがどこにいるのか。どこにいったのかな〜と思ったら、ギャラリーの方々の「きゃー!!」って声が聞こえるんです。今、竹内、あそこ通ったなって(笑)
談春さん:待っている女の子がいるから「今日は涼真くんいないよ」って言ったら、「え〜!」って。その後戻ってきたら、現金だな、誰もいなくなっている(笑)
安田さん:第1話の中のガッツポーズもかっこよかったよね。この3年間の本人の努力。
談春さん:あれ、すごくいいよね。
竹内さん:また、めんどくさい上司をもちましたからね。徳重さん演じる軽部がいいキャラクターなんです。
安田さん:あれはすごいね。
談春さん:立花が軽部の背中に帽子を投げるやつ。僕たちもやりたいね。社長に帽子をぶつけたい。
阿部さん:あの。俺にも喋らせてもらっていいですか?
談春さん:え?
阿部さん:全部言ったら、俺言えなくなっちゃうから(笑)。当時からね、竹内くんは目の奥に光るものが違ったんですね。すごく集中力があったので、必ず伸びてくると思っていました。ある日、彼に「お前の集中力はどこから来るんだ?」って質問したら、色々と勉強していて、ある本を紹介してくれました。常に努力家だと思います。
以上で質疑応答は終了。
笑いの絶えない舞台挨拶は終了いたしました。
第1話放送まであと5日!!お楽しみに!