ルーベンス展−バロックの誕生

ルーベンスを巡る旅inアントワープ

ルーベンスを巡る旅 番外編

アントワープからほど近いメッヘレンまで足をのばしてみました!
メッヘレンは16世紀初頭はネーデルラント(現在のオランダとベルギー)の首都でありました。当時の統治者はオーストリアのマルガリータ王妃。島国日本からみると、関係がよくわかりづらいですね。そう、複雑な時代、地域なのでした。

現在はブリュッセルとアントワープを結ぶ鉄道の間にあり、途中下車の旅もおすすめ。さっそく駅をおりたってみました。

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平日の昼間ということもあり、あまり人通りはないような感じ。のどかでいいですね。
ぶらぶら歩いてみましょう。
大きくそびえる教会が。ダイル川彼岸聖母教会だそうです。

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《奇跡の漁どり》(1618-19年)という、魚屋の組合がルーベンスに発注した祭壇画がありました。魚屋さんが注文しただけあって、海の幸の感じが満載です。

さてさて、続いてきれいなカリヨンの鐘の音にひかれて進んでみると、運河あり、街並みとても素敵。まるでドールハウスのよう。

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旧市街の中心地まできました。グロートマルクトには、オーストリアの王妃マルガリータの像が。そしてその後ろにそびえたつ街一番の大きな教会は、聖ロンバウツ大聖堂でした。ルーベンスの弟子でもあるヴァン・ダイクの祭壇画《十字架のキリスト》がありました。

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そして、高いところに登りたくなるのはお猿さんだけではないのですよね。
ここの鐘楼としてユネスコ世界遺産にも登録されている聖ロンバウツの塔は、高さ97m、49個の鐘をもち、街に響くカリヨンの音は心地よく、カリヨン奏者によるコンサートなども開かれるそうです。時の鐘の音を聞きながら、538段もの階段を登りました!その景色がこちら。

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アントワープはどっちかな…?
さて、次!日帰りなんだから早く!!
また塔の階段をおりて、がくがくする脚をつねりながら、市庁舎をあとに進みます。

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またまたかわいらしい教会が。
こちらは聖ヤン教会です。15世紀後期のゴシック様式の教会。
なんと、こちらには大変素晴らしいルーベンスの描いた主祭壇画《東方三博士の礼拝》(1617年)がありました。先の祭壇画もいずれもルーベンスがイタリアから戻って、10年くらいの間に制作されたもの。画家としても充実していた頃ですね。アントワープだけでなく、ほんの少し足をのばすだけでこれだけの作品が観られるとは。ぜひ皆様お立ち寄りください。

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協力:ベルギー・フランダース政府観光局、日本アニメーション

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