ルーベンス展−バロックの誕生

ルーベンスを巡る旅inアントワープ

ルーベンスを巡る旅 in アントワープ 3日目

今日は腹ごしらえしてから。
訪れたのは、ベルギー家庭料理のレストラン「De Bomma おばあちゃんの食卓」
名物のフリットに、ムール貝。バケツのような器に山盛り入っていて、た、食べきれるかしら。

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さぁ、今日も徒歩でルーベンスゆかりの教会巡ります!

まず訪れたのは聖アンドリュー教会。

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もとはルーベンスのお家の近所で、息子の洗礼式を受けたり
ルーベンス家の最初のファミリー教会でもあり、師オットー・ファン・フェーンの作品があるゆかりの深い教会。
今回来日している《聖アンデレの殉教》とよく似た作品が!そう、ルーベンスは晩年、自分の師匠の作品を参考に、同じ構図、同じ主題で自分でも描いているのです。
師弟対決!とは言いませんが、ルーベンスは何を思って、師匠の作品を観ていたのでしょうか。

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本日2ヶ所目は聖パウロ教会

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1276年にドミニコ会修道院の教会として建築が開始されました。
この教会の外壁と庭には、彫刻が!イエスの磔刑やピエタなど、聖書の内容が彫刻で再現されているという。思わず足を止めてしまいます。回廊の壁面には、ずらずらっと《聖母マリアとキリストの生涯》が30枚ほど並んでいます。ルーベンスのほか、ヴァン・ダイク、ヨルダーンスなど、当時の名だたる画家の作品を観ることができます。

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そして大きな祭壇画には、ルーベンスの《聖体の論議》が。プロテスタントVSカトリックの僧侶たちの議論の様子が描かれています。

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最後はやっぱりここ!
聖母大聖堂

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大聖堂そのものがとても荘厳で一見の価値がありますが、さらにここは多くの貴重なアートが残されています。アントワープ市の守護聖人は聖母マリア。その聖母を祀る教会ですから、ネーデルラント最大の聖堂です。ルーベンスはイタリアから帰国して早々、その名を轟かせ大きな仕事を受注し、工房を開きます。そして、この大聖堂に4枚の祭壇画を残しました。今回国立西洋美術館で開催中の「ルーベンス展」では、この大聖堂にある3枚の祭壇画を4Kで撮影し上映しています。
1枚は、《十字架昇架の三連祭壇画》

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そして《十字架降架の三連祭壇画》

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最後に完成した中央主祭壇画の《聖母被昇天》

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ネロ、パトラッシュ、ついにここまで来たよ!
今度は上野へ行こうか!(番外編へつづく)

協力:ベルギー・フランダース政府観光局、日本アニメーション

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