金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』

はじめに About

8時23分、いつもと変わらない朝。
都心へと向かう電車では、SNSをチェックしたり動画を見たりとほとんどの乗客がスマートフォンを見ていた。昨日と同じ今日を迎える、誰もがそう思っていた。
しかし、突如として都心へと向かう電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。SNSはおろかスマートフォン自体が役に立たない世界に突然放り出された乗客たち。
偶然か運命か・・・乗り合わせていた乗客たちによる、生き抜くためのサバイバル生活が幕を開ける。
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この物語は、同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、
前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で
懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、
完全オリジナルの予測不能のヒューマンエンターテインメントだ。
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山田裕貴が本作で演じる主人公・萱島直哉(かやしま・なおや)は、メディアでも活躍するカリスマ美容師。仕事柄、コミュニケーション能力は高いが、どこか捉えどころがなく、何を考えているか分からない危険な色気を感じる一面を持っている。そこには、直哉がこれまでに経験してきた複雑な過去が関係しているのだが・・・。どこか心を閉ざし、表面上の明るさと饒舌さで日々をやり過ごしていた直哉が、極限下に放り出された時、果たして何を想い、どんな行動をとるのか・・・。直哉の葛藤と心の成長にもご注目いただきたい。

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赤楚衛二が演じるのは白浜優斗(しらはま・ゆうと)。心根が真っ直ぐな熱血漢で男気のある若き消防士。まだ経験は浅いが、いざという時は身を挺して他者を助け、極限の状況下でもリーダー格として動揺する乗客たちをまとめ、ひとりでも多くの命を助けようと奔走する。そこには過去の後悔、そしてある先輩との約束が大きく関係していて・・・。先の見えない中でも希望を忘れず皆を引っ張っていく優斗は、常にマイペースに状況を静観している直哉とは対照的。2人はなにかあるたびに意見が対立してしまうのだが・・・。極限状態の中でそれぞれが抱える過去や生きる理由、そして互いの本心を知ったときに変化していく2人の関係性も本作の見どころのひとつである。

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上白石萌歌は本作で体育教師役に初挑戦する。演じるのは、未来の荒廃した世界にワープしてしまう電車に偶然乗り合わせてしまった乗客の1人で、高校の体育教師・畑野紗枝(はたの・さえ)。教師としての経験が浅く、気合と元気が空回りしてしまうこともあるため、いつも他人からの見られ方を気にして、笑顔を取り繕ってしまう心根の優しい女性だ。感情を内に秘めているが、いざという時に周りがビックリするような決断をする一面も。そんな紗枝が偶然乗り合わせた乗客たちと出会い、サバイバル生活で喜びや苦悩を経験し、生きる意味を問い直す。一人の女性としてのしなやかさと強さを得て成長していく姿にもご注目いただきたい。

そして実は、優斗に以前から好意を寄せていて、しかしそんな紗枝の想いに気づくのは直哉で・・・直哉と優斗、紗枝。極限下で3人に生まれるのは愛か、友情か・・・。3人それぞれの思い、関係性はどんな結末を迎えるのか!?

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続いて、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)の出演が決定した。

井之脇海が演じるのは、日本随一の有名大学の大学院農学部・生命科学科で研究する大学院生・加藤祥大(かとう・しょうだい)。一見、温和で穏やかに見えるが、実は気難しくて友達が少なく、ひとりの時間を好む人物。そんな彼がこの極限の状況下で今まで関わることのなかった人々と生活を共にすることで、心情や周囲との関わり方に変化が起きていく。

古川琴音が演じるのは、ネイリスト・渡部玲奈(わたべ・れな)。欲しい物を手に入れるためには手段を選ばず、他者を犠牲にすることもある徹底的な個人主義で、この状況の中でも自分本位なわがままな振る舞いで和を乱してしまう。そんな彼女にも過去にまつわるコンプレックスがあり・・・。

藤原丈一郎(なにわ男子)が演じるのは、ゲームやイラスト、漫画などのポップカルチャーを学ぶ専門学校に通う明るく口達者な関西人・米澤大地(よねざわ・だいち)。この状況下でも、どこか陽気で能天気で好きなラノベやコミックの設定を次々と披露し、さまざまな仮説を立てては皆を混乱させる困った一面があるが、そのポジティブな明るさで皆の心を和ませる乗客イチの愛されキャラとなる。

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さらに、高校生カップル役で日向亘と片岡凜の出演が決定した。

日向亘が演じるのは名門高校に通う医者志望の受験生・江口和真(えぐち・かずま)。いつも冷静で、時に大人顔負けの正論で、皆をぶった斬る一面を持っている。幼い頃から、名医である父をとりまく人間関係を見てきたため両親や教師など大人に対して強い警戒心を持っている。そんな彼が様々な大人たちと生活を共にすることで生まれる心境の変化、成長に注目いただきたい。

片岡凜が演じるのは、日向演じる和真の恋人であり幼馴染で同じ高校に通う佐藤小春(さとう・こはる)。名門校に通う成績優秀な彼氏の和真を尊敬している女子高生。女子高生らしい振舞いをする一方、妙に大人びた一面もある。そして和真も知らない秘密を隠しており、この秘密が今後の乗客たちの運命、そして物語を大きく動かしていくことに・・・。

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そして、杉本哲太と松雪泰子の出演も決定!

杉本哲太が演じるのは、ただただ毎日をやり過ごし、死んだように生きている冴えないサラリーマン・田中弥一(たなか・やいち)。家族から相手にされず、職場では部下にも馬鹿にされ孤独でやるせない日々を送っていたが、タイムスリップしたことで状況は一変する。この電車の乗客の中では年長者であり、自分の主張を自由にできる。元の世界とは違うそんな状況に快感を覚えた田中が乗客たちを仕切ろうとすることで、大きな混乱を巻き起こすことになる。

松雪泰子が演じるのは、一人娘を育てる母親であり、人材紹介会社を経営するキャリアウーマンの寺崎佳代子(てらさき・かよこ)。会社の経営はまだまだ楽ではないが、娘が通う私立名門校のママ友やかつての同級生たちには虚勢を張り、SNSでは「リア充」ぶりをアピールし、一見、絵に描いたような幸せを取り繕っている。本当は気持ちに余裕が無く、足りないものにばかり目がいって焦っている毎日を過ごしている中で、出張帰りにたまたまこの電車に乗り合わせてしまう・・・。現代のSNS社会に生きる働く女性が、何もない極限の状況下でどう行動していくのかご注目いただきたい。

困難を前にどう生きるかを問うオリジナルストーリーの脚本を手掛けるのは、『恋はつづくよどこまでも』(2020年)や『着飾る恋には理由があって』(2021年)など、幅広い世代の女性たちに支持された作品を多数執筆してきた金子ありさ。前代未聞の出来事に見舞われた乗客たちの人間ドラマをどのように描くのか楽しみにしていただきたい。

物語の舞台である“電車内”は、老若男女、様々な人が毎日、見知らぬ人と近い距離を共にする、いわば【日常】と【非日常】が接する空間ともいえる。他人の目ばかりを気にして、でも気にすることに疲れ、誰かが苦しんでいると「それに比べれば自分はいい方」だと安心し、他者が責められているのを見ると「自分は大丈夫だ」と安心する。そんなそれぞれ異なる悩みを抱えた登場人物たちが突如【日常】を奪われ、何もかも遮断され【ペンディング】された【非日常】の世界の中で、昨日まで赤の他人だった人々と共に生き抜くことに。偶然か運命か・・・!
生き抜くためのサバイバル生活を通して生まれるのは、憎しみ、欺瞞、それとも、信頼と愛か?
何もないからこそ、見えてくるものがある。
困難を前に、懸命に生きる人々の姿を描く予測不能のヒューマンエンターテインメント。

4月21日スタートの金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』にご期待ください。

コメント

主演・山田裕貴さん

この作品は、たまたま電車に乗り合わせた人たちが未来の何もない世界にワープしてしまうという非現実的なお話です。まさにそんな物語と同じで、僕自身GP帯連続ドラマ初主演ということが今はまだ不思議な気持ちでいっぱいです。主演だからとは気負わずに、これまでの作品同様“役を生きる”ことを大切に、共演者やスタッフの皆さんに助けてもらいながら頑張りたいなと思っています!
今回僕が演じる直哉は、どちらかというと主人公っぽくないというか・・・複雑な過去を背負って生きているキャラクター。お話を作る過程で、プロデューサーさんや脚本家さんに、まずは僕がどんな人間なのかを知ってもらおうと話し合う機会を作っていただき、直哉という人物を作っていきました。なので、僕に似た部分もあるのかなって思っています。SNSが身近なものになるにつれて、見た目の印象でその人のことを決めつけてしまうことってあると思うんですよ。だけど、人はその人にしかわからないこともあるし、見ようとしないと見えてこない部分もたくさんあるはず・・・。SNSが普及している今だからこそ、ちゃんと人を見よう、人とのつながりを大事にしよう、大事なものって何だろうって思い返させてくれるようなドラマになると思います。他人を信用しない、世の中そんなに甘くないと思っている直哉のキャラクターを通して、そんなメッセージも伝えられたらうれしいです。

赤楚衛二さん

今回、山田裕貴くんと初めて共演させていただけるということで、お話を聞いたときからとても楽しみにしていました。山田くんは作品ごとにいろんな表情を見せる方だなという印象で、今から一緒にお芝居できることがとても楽しみです。僕は今回初めて消防士役に挑戦します。どんなときでも仲間を守れるような強い身体になれるよう、トレーニングを頑張っています。
脚本を読ませていただいて、今後どんな展開が待っているのかとても楽しみですし、SFやサバイバルなど色々な要素が込められているのでとてもワクワクしています。視聴者の皆様も、もしこの電車に乗って未来へ飛ばされてしまったら、自分ならどうするのか、そんなことを考えながら楽しんでいただけたらとてもうれしいです。

上白石萌歌さん

こんなにも展開が想像できない作品は初めてで、ドキドキしながら脚本を読みました。どんなシチュエーションで、どんなお芝居が繰り広げられるのか全く想像がつきませんが、きっとみなさんに楽しんでいただける作品になるはずです。
普段、誰だって何気ない日常を長く感じることや退屈に思うこと、見えない未来に不安を抱くことがあると思います。浮世離れした物語かもしれませんが、今を生きるわたしたちに強く訴えかけるものがこの作品にはあるように感じます。
このドラマがみなさんの明日の活力になれるように、精一杯努めます。ぜひ楽しみにしていてください!

井之脇海さん

僕は生命科学の研究をしている大学院生・加藤祥大を演じます。人と関わるのが少し苦手な彼が、この極限状態の中で、どう他人と関わり、どう自分の知識を役に立てていくのか演じるのが楽しみです。
生きるために赤の他人と手を取り合い困難に立ち向かう姿に、心を揺さぶられ、それと同時にもし自分がこの環境におかれたときに、彼らのような行動がとれるのか、とても考えさせられました。
登場人物たちが、不器用だけど一生懸命に、人とつながっていく様子に、ハッとさせられる瞬間がたくさんあるドラマになると思います。もしも自分だったらどう行動するだろうか、そんなことを考えながら皆様に見ていただけたらうれしいです。

古川琴音さん

脚本を読んでみて、自分一人じゃ生きていけないと分かったとき、人のありがたさと同時に自分の個性に気づくのかもしれないと思いました。“当たり前”の正体って、一体何なのだろうと考えるきっかけになりました。
私が演じる渡部玲奈は奇抜なファッションや非常識な言動が目立つ人物です。そんな彼女の特徴を単なるキャラクター要素ではなく彼女のこだわりや考え方が見えるように大胆に、繊細に演じていきたいと思います。
この作品の見どころは圧倒的キャラクターの多様性。共感できるキャラクターがいることは勿論、身の回りの人に重ねてみたり、現実では関わることのなかった人たちのことを想像しながらお楽しみいただけたらと思います。

藤原丈一郎さん(なにわ男子)

台本を初めて読んだとき、非現実的な展開に、「次は何が起こるのか?」という楽しみな気持ちになり、“当たり前が当たり前じゃなくなる”そういった恐怖心や人との繋がりを改めて考えさせられる作品だなと感じました。演じる米澤大地は、関西人の専門学生でいつも明るくて周りを楽しませる人物。ゲーム好きの陽気なキャラクターなので、物語が進むごとに必要不可欠な役になれるよう頑張ります! また撮影期間中は、共演者の皆さまからたくさん学ばせていただき、役と一緒に僕自身も成長していきたいと思っています。
予測不能なストーリー展開や登場人物の信頼関係など・・・たくさんのメッセージが詰め込まれている作品なので、そういった部分を視聴者の皆さまに多く感じていただきたいです。

日向亘さん

脚本を読んでみて、脚本だけでは想像もつかないことが沢山あるので、これから現場で色々と答え合わせしていきながら撮影するのがとても楽しみです。年齢も職業も性格も違う人たちといきなりサバイバル生活が始まったら、自分だったら何ができるかなと想像しました。様々な性格の登場人物が出てくるので、人間のいいところも悪いところも全てが詰まった作品だなという印象を受けました。
“電車”という社会の縮図のような空間で、見ず知らずの人たちと知識を出し合い知恵を絞りながら、現実と非現実が混ざり合った世界にどう立ち向かって希望を見つけていくのか、一緒に考察しながら楽しめる作品だと思いますし、視聴者の皆さんもご自身に置き換えて楽しんでいただけたらうれしいです。

片岡凜さん

年齢や境遇、生き方も全く違う人々が、電車の一車両という空間で関わりを持ち、タイムスリップした未来の世界で人間関係を築いていくという物語の奇抜さを感じ、この先どんな展開になっていくのかとても気になりました。
作品を通して非日常な現実を味わえるということはとても楽しみですし、佐藤小春にしっかり向き合い、サバイバル生活の中で生きる意味や喜びを知ることができたらと思います。
どんな状況においても現代人が必要とするスマートフォン。手元から得られる情報源を無くしたとき、人と人との繋がりがどれだけ大切か、またどれだけ複雑かを考えさせられる、そんな作品になっていると思います。

杉本哲太さん

今回、初共演の方が多く緊張していますが、その分これから撮影に入るのが大変楽しみでもあります。
僕が演じる田中弥一は、職場でも家族の中でも取り残されて居場所を失くしているお父さんです。そんな状況の人間が皮肉にも突如自由を手にしてしまう。果たして全てから解放された時に人はどうなるのか? 極限の状態に置かれたとき、人は何を考えどう行動するのか?
今何が起きても不思議ではない世界で、自分の身に置き換えてドラマの世界に没頭していただけたらと思います。

松雪泰子さん

ペンディングされた列車の中で、極限状態に追い詰められていく人々が、それまでの個々の人生に改めて向き合う事になっていきます。そして各々に道を見出していく過程には、混乱もあり、離脱するものもあり、それとは対極に現実の生活の中では、手にすることができていなかった真の愛を見出していく者もいます。
極限状態の中で人はどの様に変容するのか、生きるという事はいかなる事か。その変容の様を丁寧に演じたいと思います。
今回はペンディングされた世界に閉じ込められる、1人の女性を演じます。極限状態における群像劇。チームの一員として、これからみんなで丁寧に作り上げていきたいと思います。

脚本・金子ありさ

とんでもない非日常が日常になっていく。そんな物語を書いています。
ある日たまたま乗っただけの電車がペンディング(何もかもが保留されたままの)状態になり、昨日まで赤の他人だった乗客たちは、戸惑いぶつかり合い、それぞれの生きる姿勢があらわになっていきます。
人に優しくする事は弱いのか強いのか。
誰かを好きになる事は必要か不必要か。
過去を嘆いて地べたを見るのか、明日を夢見て空を見るのか。
そのボーダーラインがこの電車の中にあります。
宮﨑Pはじめ情熱的なスタッフの皆さん、そして山田裕貴さんを筆頭にフレッシュで実力のあるキャストの皆さんが集結してくださいました。あとは発車を待つだけです。
皆さんのご乗車をお待ちしています。

プロデューサー・宮﨑真佐子

この春の金曜ドラマは、予測不能な、電車内ヒューマンエンターテインメントをお届けします。
電車に乗って通勤していると、一番慣れ親しまれている乗り物であると同時に、車内は本当に不思議な空間だなと思います。全く見ず知らずの人たちがかなり近い距離で肩を並べて、そして皆一様にスマホを操作しています。もしも、この場所が突然未来の世界にワープしてしまったら、よく知らない人たちとどう行動するだろうか? そんな誰もが知っている日常の場所が非日常の場所になった時、究極の状況になった時に生まれる人間ドラマを面白く、時に笑えるように、時にドキドキヒヤヒヤしながら、そして時に胸を打たれるように描いていきたいと思っています。こんなドラマ見たことない! と思っていただけるようなワクワクをお届けできるよう、キャスト・スタッフ一同、心を込めて作っていきますのでぜひご期待ください!

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