現場レポート

制作発表会見レポート

2020.1.9

皆さま、お待たせいたしました!
本日行われた制作発表会見の様子をお届けいたします!

会場は、先ほどのレポートでもお伝えした通り、善立寺の本堂で行われました。
善立寺は、本ドラマの仏事監修を担当されている新倉典生さんが住職を務められているお寺です。
こんなに煌びやかで豪華な会場、なかなか無いですよね!

写真

TBSの小笠原亘アナウンサーの進行でイベントはスタート。

今回の制作発表会見には、主人公・松本照円役の伊藤英明さん三宅涼子役の中谷美紀さん濱田達哉役のムロツヨシさん児嶋眞白役の松本穂香さん田中玲一役の片寄涼太さん澁沢和歌子役の余 貴美子さんにご登壇いただきました。

小笠原アナウンサー
「(第1話試写後で)興奮冷めやらぬ中で、出演者に皆様にご登壇いただきました。早速ですが順番に一言ずつご挨拶をお願いいたします。
まずは、お坊さんでありながら救命救急医でもある異色の主人公・松本照円役を演じます、主演の伊藤英明さんです。お願いいたします」

写真

松本照円役・伊藤英明さん
「今日はお集りいただきありがとうございます。自分自身、近年子どもが2人生まれた中、20代の頃から見守ってくれていた“第二の父親”と言っても過言ではない事務所の社長や本当に可愛がってもらっていた(俳優)津川雅彦さんを亡くし、「人の生と死」といった自分自身の岐路を感じている時期に、この素晴らしいご縁をいただきました。感謝を感じつつも深い縁を感じています。今、素晴らしいキャストと本当に素敵なスタッフに囲まれながら撮影をしていますが、手ごたえを感じています。今日はよろしくお願いします」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございます。続きまして、同じ救急の松本とは医師としての姿勢や意見は異なるものの、お互いの実力を認め協力しあう女医・三宅涼子役の中谷美紀さんです」

写真

三宅涼子役・中谷美紀さん
「みなさんこんにちは。三宅涼子を演じます中谷美紀と申します。私は、伊藤英明さんとは真逆の立場でして、本来、葬式無用・戒名不要….、本日ご列席の僧侶の皆様の前でこのようなことは大変失礼を承知しているのですが…、(会場笑い)無宗教だったのですけれども、伊藤さん演じる松本という僧侶であり医師である、このキャラクターがとても人間味に溢れていて、情熱的で、大変魅力的だったものですから、この際、極楽浄土はもとより地獄の果てまでも最後までご一緒にお供したいと思っております。とてもよい作品に仕上がっているかと思いますので、最後まで応援していただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします」

小笠原アナウンサー
「続きまして、病院にやってくるなり救急の松本と度々衝突し、病院全体を巻き込む対立となっていく天才心臓血管外科医・濱田達哉役ムロツヨシさんです」

写真

濱田達哉役・ムロツヨシさん
「みなさん、本日はお集りいただきありがとうございます。濱田役を演じますムロツヨシでございます。明けましておめでとうございます。私、今年のお正月は地元・横浜に帰省しまして地元の友達・親族・姪っ子・甥っ子たちから『ツヨシくん、次は何を演じるの?』と。『天才心臓外科医』と答えました。…え〜、ずっと笑われました(笑) (会場笑い)
そいつらを見返すためにも、私は今年まずこのドラマ頑張ります!(第1話試写を)見ていただいたんですよね?私はどうでしょう、心臓外科医感あったでしょうか?(笑) (拍手)
ありがとうございます。今日はどうぞよろしくお願いします」

小笠原アナウンサー
「続きまして、そのムロさん演ずる医師・濱田のもとで多大なプレッシャーを受けながらもひたむきに働く若手心臓血管外科医・児嶋眞白役松本穂香さんです」

写真

児嶋眞白役・松本穂香さん
「みなさん、はじめまして。児嶋眞白役を演じさせていただいています松本穂香です。先ほど1話を観させていただいたんですけれども、本当に面白くて、でも面白いだけじゃなくて死と向き合っているドラマってなかなか私は見たことがなかったので、終わってしまう辛い悲しいことの中にも、残された人たちが明日からも頑張れる活力、バネにする強さみたいなものをもらえるドラマだなと感じました。素敵な先輩たちに囲まれて、私ももっともっと児嶋を一所懸命生きて、頑張っていいドラマにしていけたらいいなと思います。今日はありがとうございます」

小笠原アナウンサー
「そして、主人公・松本に何かと反発する、サトリ世代研修医・田中玲一役、片寄涼太さんです」

写真

田中玲一役・片寄涼太さん
「田中玲一役を演じさせていただいております片寄涼太です。自分は、高校時代の同級生に2人研修医がおりまして、大阪に帰省した時も2人のリアルな声を聞いてきました。現場では中谷さんにも『本当に(田中玲一が)むかつく!』と言っていただける瞬間もあったりと(笑)、サトリ世代・若い世代の代表として演じさせていただければと思っています。精一杯いい経験できればと思っております。よろしくお願いいたします」

小笠原アナウンサー
「最後に、松本を病院付きのお坊さん、チャプレンとして迎え支えになる、あおば台病院の理事長・澁沢和歌子役、余貴美子さんです」

写真

澁沢和歌子役・余貴美子さん
「本日は、こんな立派な本堂の前にこのように立たせていただいて、清々しい気持ちになるんですが、撮影が入る前にも善立寺の住職さんに祈願していただいて、清めていただいて、邪悪な心が消えていったような気がいたします(笑)。(会場笑い)
私は今回理事長という役なのですが、制服を着る役が大好きでして、今回は白衣、さらに理事長なので、皆さんより良い白衣を作っていただきまして、楽しんでおります。一癖も二癖もあるようなメンバーと一緒に物語を作っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございました。ではここからは私が代表してキャストの皆さまに質問させていただきたいと思います。まずは、主人公・松本照円を演じます伊藤英明さんは12年ぶりにTBSの連続ドラマに主演でご出演ということですが、バッサリと髪を坊主にし、医療の現場などで取材や訓練を重ねてきたとのことですが、このドラマに対する意気込みなど、お聞かせいただけますでしょうか。」

伊藤さん「そうですね、僧侶の役ということで般若心経だったり、色々な真言を覚えるというところから3か月以上準備していたのですが、その中で般若心経を覚えるにあたって、ジムのお風呂でよくお経を唱えていたんです。坊主頭で。そしたら、ジムで『市川海老蔵さんがジムでお経を唱えている』と噂になってしまって(笑)(坊主頭が)解禁されてからは、伊藤英明だとおさまりがついたのですが、その間の不気味がられた市川海老蔵さんに対して謝りたいです。(会場笑い)」

小笠原アナウンサー「ヘアスタイルですが、剃髪と言ってお相撲さんの断髪式のようにスタッフにハサミを入れていただいたとのことですが」

伊藤さん「3年近く伸ばしていたのですっきりしました」

小笠原アナウンサー「周りの反応や評判はいかかですか?」

伊藤さん「よく似合うと言っていただけます。自分自身も楽な髪型が好きなので、坊主気に入っています」

写真

小笠原アナウンサー
「ありがとうございます。続きまして、中谷美紀さんにお伺いします。医師を演じるにあたり、実際の手術なども見学されたそうですね。三宅を演じるにあたり『芯のある女性の生きざまを全うしたい』と仰っていたそうですが、役作りについて特に力を入れた部分などありますでしょうか?」

中谷さん「心臓のバイパス手術をムロさんと、松本穂香さんとご一緒に見学したんですけれども、動脈から溢れる血液は生まれて初めて見たんですね。私たちが普段ちょっと怪我をしたときに出る血液は静脈からの血液なので、少し黒っぽいですよね。動脈からドクドクあふれる血液って、本当にドラマや映画でよく見るあの血の色って本当だったんだな、と作り物ではなかったんだなというような鮮やかな赤で。その時の感動と言いますか、生命の神秘に触れた感覚を常に大事に演じたいと思います。また、伊藤さん演じる松本が生臭坊主なんですよね。お肉はもちろん食べますし、お酒も呑みますし、職場に卑猥な本を持ち込んだりもします。そういったとても個性が強いキャラクターで。また、ムロさん演じる濱田もとても鼻持ちならなくて、自己顕示欲の塊みたいなキャラクターです。その強烈なキャラクターの中で、極めて普通な、視聴者の皆さまがもっとも共感しやすいキャラクターを作れるように頑張りたいと思います」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございました。続きまして、ムロツヨシさん。今回は『天才心臓血管外科医』で圧倒的な技術を持ちながら、編みぐるみという可愛らしいぬいぐるみまで作る“いい人風”医師という、すごい役柄ですが、役作りについて監督とはお話しされまたでしょうか?」

ムロさん「基本は、どの作品においても役作りみたいなものではなく、台本に書いてあることを演じるという風に考えて僕はお芝居をしているのですが、監督と相談した訳ではなく、説得力を皆さんに増すように、初の医療ドラマなんですけど、取材などでは『11回目です』と言っています。まずはウソから始めて、濱田の人格としてもウソがあると思いますので、そういう意味での役作りはしております。(会場笑い)
編みぐるみは先生に来ていただいて練習いたしました。本当に心臓血管外科は細かい作業なので、練習になるんですね。難しいですけどね、実際」

小笠原アナウンサー「でも11回目ですもんね?」

ムロさん「いや、あの編みぐるみは11回目ではないです(笑)。そこはさすがに嘘つけないです。(会場笑い)」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございます。続いて、松本穂香さん。今回の役どころは、真面目でひたむきながら、相手を見抜いたような発言を無意識に放つ、若手心臓血管外科医ということですが、撮影現場はいかがでしょうか?役作りで大変なことはありますか?」

穂香さん「現場はすごく和気あいあいと、特に救急のほうが和気あいあいとしていて、心外の手術のシーンは濱田先生がいらっしゃるので、厳かなと言いますか、ちゃんとした空気で、でも撮影自体は和気あいあいとしています。役作りは、私は初めてのお医者さんの役で、さらに左利きという設定があるので、そこはすごく意識しています」

小笠原アナウンサー「突然の左利きは大変ですか?」

穂香さん「そうですね。22年間右利きで生きてきたので、左手でご飯を食べてみたりとかしています。」

小笠原アナウンサー「左利きというのはこれからドラマに徐々にでてきますか?」

穂香さん「そうですね。左利きで濱田先生に怒られたり…、というシーンも出てきます」

小笠原アナウンサー「ありがとうございました。続きまして、本作がTBSドラマ初出演となる片寄涼太さん。サトリ世代の研修医で何かを胸に秘めながらもなかなかそれを見せないということで、この田中という役はご自分と比べて、共感する部分や違う部分は何かありますか?」

片寄さん「やはり熱い想いをもって医師を目指しているというか、志して今研修をしている気持ちや、まだ技術が追い付いていない現実と自分が頭で描く理想との葛藤というのは、自分自身すごく共感できる部分があります。そういう気持ちって、若い頃に誰しもが経験する部分でもあると思うので、そういうところを大事にできたらと思っています。」

小笠原アナウンサー「自分はサトリ世代だなと思う瞬間はあったりしますか?」

片寄さん「僕、多分ゆとり世代なんですよね。ですが、もしかしたら意図せずに先輩方をムカつかせてしまう瞬間があるかもしれないですけど(笑)。気づけてないところがサトリなのかなと思いますね。(これに対し、伊藤さんと中谷さんは「そんなことない」と首を振っていました)」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございました。続きまして、あおば台病院の理事長役・余貴美子さんですが、実際の医療に携わるというより、引いた眼で全体を見ていらっしゃる立場。松本を応援しながらも、反対の考えを持った濱田をスカウトするなど、謎の多い役ですが、台本を読んでどのように思われましたか?」

余さん「私も還暦を過ぎまして、病院にお世話になることも多いんですが、松本先生みたいな先生がいたら良いなと思います。面白いし元気になるかなと思いました。この物語に関わりたいなと、松本先生に会ってみたいなと思ったのが最初の感想でしたね。原作も読ませていただきまして、色んな患者さんが出てきて、グッとくるお話だなと思いました」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございました。では続いては皆さまに質問です。このドラマの『ここが見どころ!」お一人ずつお答えください」

伊藤さん「医療で人を救うという側面だけでなく、僕が演じる松本は僧侶でもあるので、患者と患者に関わる全ての人に仏教を通して、救いたい、でも一筋縄ではいかないドラマなのですが、幅広い世代の人に楽しんでいただける作品だと思います」

中谷さん「医療ドラマというと、どうしても生と死を扱う重厚なドラマになりがちかと思われるかもしれないのですが、もちろん医療に関しては本当に真剣に丁寧に演じているものの、その一方で人間ドラマはとても軽妙でクスッと笑えるようなシーンが沢山散りばめられているところがこの作品の魅力かなと思っています」

ムロさん「プロデューサーが『このドラマは医療ドラマにしては死者が多く出てしまうドラマです』と言っていました。要は、救おうとして救えなかった者、残された者たちがどのようにして前を向いて生きていくかというところがこのドラマの一番大事なところなのかなと思って私は演じようと考えています。…ちょっと真面目に喋りすぎてどうやって笑いを取ろうかなと…(笑)取れませんでした、お返しします。(会場笑い)」

穂香さん「生と死というキーワードがたくさん出ているかと思いますが、それに対しての個々の解釈の違いと言いますか、濱田先生は濱田先生なりの正義を大切にしているし、松本先生はまた全然違う方向で大事にしているものがあって。それは全部間違っていないし、結果皆助けたいという気持ちがつながっていると思うので、そういう違いを楽しんでいただけたらと思います」

片寄さん「命を扱う作品だからこそのしっかりとしたシーンもありますし、逆にみんなで食事をしているシーンも出てくるので、そういう意味では命をいただいているというまた違う目線で見て感じ取っていただけたらなと思いますし、この人たちはこうやって生きているんだなというのも見どころとして感じ取っていただけたらなと思います」

余さん「私は仏教系の学校を出ている設定で、さらに主人公を見守っている役ですので、時々出ては謎めいたことをいって去っていくんですが、ちょっといいことを言ったりするんですね。そこが見どころです(笑)。(会場笑い)」

ムロさん「今、みんな死生観やドラマについて語っていたのに、まさかのご自分の話をされるとは(笑)!素晴らしい大先輩。嬉しかったです」

小笠原アナウンサー
「ありがとうございました。さて、伊藤さん、中谷さん、ムロさんのお三方は同学年とお聞きしておりますが、何かいつもの収録現場と違ったりしますか?エピソードなどありましたら、お聞かせください」

写真

ムロさん「実はですね、僕対立している役柄故、ご一緒する時間がまだそこまでないのですが…、英明さんが『鍋を食べたい鍋を食べたい』とずっと言ってくれるので、どこかで僕は鍋を振舞おうと思っています」

中谷さん「80人分ですか?スタッフキャスト80人分」

ムロさん「あ(笑)!分かりました。スタッフ全員分作りますよ!プライベートで全員ウチに招待しますよ。5種類くらい作りますよ!ちょっと入りきらないと思いますが(笑)。2人(伊藤さんと中谷さん)は、結構ずっと同じシーンですよね」

伊藤さん「そうですね。中谷さんが毎回毎回おいしい差し入れを入れてくださるので、毎日それが楽しみです」

ムロさん「そうなの!?(翌日に残っていないことから)その日に売り切れちゃうんですね」

伊藤さん「人生で一番上手いなと思った小さいクリームパンだったりを差し入れしてくれていて、それを毎回楽しみにしています」

中谷さん「ムロさんとのシーンは本当にまだわずかしかなくて、これからご一緒できるのを楽しみにしています。伊藤さんは、きっと皆さん私と同じようにやんちゃで暴れん坊なイメージをお持ちだったかと思うんですけれども(笑)、こう見えてすごく真面目な方で。本当に台本の読み込み方が深く、しっかり行間を読んでから現場に入られるので、小手先でお芝居をせずにご自分が心から納得してセリフを言えるまで、こだわって演技されています。私たちもその姿に一緒に心動かされて、このリーダーのためなら、地獄の果てまでもお供したいと思わせてくれるリーダーなんですよね。そんな主演に出会えたことが幸せです。(拍手)」

写真

小笠原アナウンサー「同世代というのはなんとなく意識されていましたか?」

ムロさん「僕は、20代の時見る側だったので、最初は『伊藤英明だ!中谷美紀だ!』という感じで、もう今は共演者ですからそんなことはないですけどね。僕がバイトしている頃に、2人は映画・ドラマにバリバリ出ていましたから。『俺はなぜ海猿にはなれないんだ!』と思っていました。…すみません!局が違いました!私は大きなミスを、今大きなミスを犯してしまいました!!(会場大爆笑)」

写真

伊藤さん「ムロさんがいると本当に現場が明るくなりますね。」

小笠原アナウンサー
「さて、この度TBSでは初めての試みとなりますが、動画配信サイトParaviをはじめ、TVer、Gyao!、TBS FREEで『病室で念仏を唱えないでください』のParaviオリジナルストーリー『サトリ研修医・田中玲一』の第1話を本編に先駆けて、1月11日土曜日より先行配信することが決定しました。こちらで主演を務める片寄涼太さん、本編と並行して撮影されていると思いますが、いかがでしょうか?」

片寄さん「より深く、あおば台病院のことも知っていただける内容になっていると思いますし、そんなサトリ世代の田中くんが実は裏ではこんなこと思っていたんだというようなこともお届けできたらと思います」

小笠原アナウンサー
「では最後に伊藤英明さん、ご挨拶をお願いします」

伊藤さん「とにかくですね、一足先に今日見ていただいた皆さんには、その想いを視聴者の皆さんに伝えていただきたいなと思います。今日は本当にありがとうございました」


終始笑いの絶えないチームワークばっちりの会見でした。

写真

さらに、制作発表会見に先駆けて行われた特別試写会には、お客さまや僧侶の方々だけでなく、原作のこやす珠世さんや脚本家の吉澤智子さんもいらっしゃり、皆さんと一緒に初めて出来立てほやほやの第1話を視聴いただきました。

視聴後、お客さまや僧侶の皆さんの中には泣いている方も…。


第1話まであと約1週間!ぜひ、みなさんお楽しみに!!

BackNumber

もっと読む

ページの先頭へ