水戸黄門大学

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学部(がくぶ)

東海道五十三次

第28部 / [17] 草津
*合流地点
東海道と中山道の合流地点が草津宿。
草津というと「草津よいとこ一度はおいで」や「お医者様でも草津の湯でも惚れた病はなおりゃせぬ」で謡われた草津温泉の草津町ではない。あれは群馬県吾妻郡草津町。こちらは滋賀県草津市。実際、勘違いしてこちらへ温泉旅行に来る観光客もいるという。その人の為か、両街道の合流点(追い分け)近くに草津温泉と言う名の施設があった。
今も鉄道の要衝で、東海道本線と草津線の合流点。所が面白いことに東海道本線は名古屋から草津まで美濃街道と中山道沿いに進み旧東海道沿いには行かない。旧東海道沿いに走っている鉄道は名古屋から関西本線と草津線である。
名前をつける時にどんないきさつがあったのだろうか。東海道本線と草津線の合流点はJR草津駅、追い分けのすぐ近く。昔も今も合流点がこの町の中心である。昔はTの字型に町並みが出来て大変に栄えていた。その勢いのまま今も草津市街はにぎやかだ。名物のうばがもちは旧道ではなく国道一号線に昔風の佇まいのドライブインにある。
かわいらしく上品な和菓子だ。同じ施設に宿場そばが立っていて、中へ入ると石部宿本陣でつかわれた欄間や「宿場寄席」のパネルが上がっている。私が昨年やった宿場寄席とは別のこちらのご主人が落語好きで数年前から年に四回行っている。私より先に「宿場寄席」の名を使っていた人がいるとは驚いた。
昔の旅は「田中七左衛門本陣」、現在は「草津宿街道交流館」が迎えてくれる。両方ともすばらしい施設で、本陣は東海道では唯一、昔のままの建造物が保存されている。入り口では現在の当主自ら威勢よくお客様を受付してくれる。草津宿街道交流館では、草津宿の町をはじめ、東海道、中山道の事、昔の旅人の風俗等をわかりやすく説明をしている。ここで昨年は落語会をさせていただき、プロデューサーさんが出演依頼で訪ねてくれたのはこの会場だ。私にとっては思い出ひとしおの会場である。
今回のテーマはお茶壺道中。現在その再現をしているのが京都の「茶壷道中保存会」。その代表の方が昨年の宿場寄席の京都での落語会を主催してくれた。
江戸時代、将軍に献上する新茶を京都から江戸に運んだ。三代将軍家光公の頃に始まり、幕末まで続いた。毎年、建仁寺から八坂神社までの行程。信楽焼の茶壷に新茶を入れ装束を着て歩く。何年か前、お茶壺道中を昔ながらに東海道を歩いて東京まで道中し、話題を呼んだ。
本編通り、昔は公用の道中で虎の威を借る狐は多かったようだ。将軍様ご用達では粗相があってはいけないので各宿場で大変気を使う。道中役人は役得とばかりに威張り散らし、無理難題をふっかる。その上、公用の品の運搬や宿泊は只だった。迎える方の苦労は今の世でも例えようがない程大変だったと思われる。
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