出演者インタビュー

月曜ミステリーシアター『刑事のまなざし』2013年10月7日より毎週月曜よる8時放送

出演者インタビュー

小野ゆり子さん 安達涼子役

安達涼子という女性はどんな人物でしょうか?

一言で例えるなら負けず嫌いで勝気でアツい人です。それは強い正義感からくるところだと思いますが、一つのことが気になりだすと、そこへ向かってぐわーっと突っ込んでいく性格の持ち主ですね。夏目さんより年齢は下ですが、涼子の方が刑事としては先輩なので、夏目さんの飄々とした態度に怒ることもありますけど、そのストレートな物言いを福森さんに釘を刺されるところもあったりします。でも、基本的にはすごく温かな気持ちを持っている、そんな女性だと思います。

それと、女性らしいというか正直で素直な部分もあるので、例えば犯人が女性だったりすると、その人に対してストレートに感情を見せてしまうところがあります。そういった部分は、女性の気持ちを代弁しているというか、ドラマを観ていただいている女性に共感していただけるところだと思います。もちろん、男性にも共感していただけるところはあると思います。

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そんな涼子を演じる上で気をつけている点というと?

撮影に入る前、監督の鈴木さんに「涼子は勝気で負けず嫌いだから、ぐいぐいいこう!」ということは言われましたが、新しい台本をいただく度に、涼子はそれだけじゃなく、すごく温かい心を持った女の子の部分もあったりするので、いろいろと探りながら演じています。
あと、涼子は感情をストレートに出してしまうキャラクターですけど、それがあまりにワッと出すぎてしまうと、観ている方に違和感があると思うんです。いくら勝気でストレートだからといっても、社会人として刑事としての振る舞いを外してしまうと、リアリティーがなくなってしまうので、感情をここまで出すぞ、という部分と、怒りの気持ちを堪えてフラットに見せていこうという部分と、メリハリに関してはすごく気をつけています。
そのバランスを取るのはすごく難しいのですが、感情が表に出すぎたところは福森さんがいさめてくれたりと、全体でバランスを取る部分でもあるので、全体としてリアルに見えればと思います。

刑事役は初めてとのことですが、演じてみていかがですか?

もっと硬い感じなのかと思っていましたけど、刑事というよりも一人の人間としてそれぞれの登場人物が描かれているドラマなので、「刑事とは?」と考えながら演じるようなことはないです。もちろん、聞き込み捜査をしているときなど、しゃべり方や動きなど刑事らしく見えるよう意識はしますけど、基本的には、台本を信じて安達涼子という女性を演じられればと考えています。

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そういえば、警察手帳の出し方や手錠のかけ方などは、扱いなれているように見えるよう、練習させていただきました。パッと手帳を見せるやり方とか、あるんですね(笑)。

撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?

本当に、ものすごくいい雰囲気です! 周りのスタッフの方々も笑顔が絶えない現場なので、すごく居心地がいいです。椎名さんも松重さんも、すごく優しくておもしろいです。「僕たちおじさんだけど大丈夫?」って気にかけてくれるんです(笑)。撮影初日は、ものすごく緊張しましたけど、お二人から気さくに声をかけていただいたので、それから気負いなく撮影に臨むことができたと思います。

「まなざし」という言葉で連想することというと?

透視?(笑)。椎名さんが演じる夏目さんなど、心の内を見透かすというか、各話の中でも人の心を見透かしているような特別なまなざしを送っているようなシーンなどがあるので、なにか深みを感じます。私が演じる涼子のまなざしはというと、真っ直ぐですよね。包み隠さず素直なまなざし故に、それを向けられた相手をイラっとさせてしまうところもあると思います。

このドラマの見どころというと?

最後に待っている大どんでん返しも、見どころの一つですけど、このドラマは犯人探しだけで終わるものではないので、犯人を逮捕してからのお話しでしょうか。もちろん、誰が犯人なんだろう? と推理するのはおもしろいですし、私も刑事ドラマが大好きなので、犯人は気になるところですが、その犯人が背負っているものというか、そのキャラクターは毎週の見どころだと思います。
毎週起こる事件やその犯人のキャラクターによっては、事件が解決しても気持ちがスッキリしないということもあると思いますけど、観ている皆さんがなにか考えて、なにか感じてもらえたらいいなと思います。もちろん、重苦しい空気感ばかりではなく、笑顔になれる部分もたくさんありますので、ぜひ毎週ご覧いただきたいと思います。

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