『自分は日本が大好きなんだ』

日本への愛情を隠そうとしない、アメリカのロックバンド・MR.BIG（ミスタービッグ）。全米NO.1ヒット曲「To Be With You」などで知られる彼らだが、デビュー後、いち早く人気に火がついたのはここ、日本だった。全盛期にはメンバーがバラエティ番組にも出演するなど、お茶の前でも知られた存在となる。

バンド側も日本を愛し、2011年の東日本大震災の際には、外国人アーティストとしては誰よりも早く被災地に入り、ライブを行うことで被災者に勇気を与えた。バンドと日本のファンはお互いに支え合う存在だったのだ。

しかし、メンバーのひとり、ドラマーのパットさんが難病「パーキンソン病」にかかり、2018年に死去。バンドは解散することを決めた。

『僕らは誠実であり続けなければならない、だからこれでお別れなんだ』

メンバーがこのように語る中、今年7月、『さよならツアー』のため来日した彼らの姿をカメラは追い続けた。