7月16日放送
「人生100年時代」のひとり暮らし ~哲代さんは103歳に~

広島県尾道市で100歳を超えてもひとり暮らしを続ける石井哲代さん。小学校の教員をしていたことから、地域の人に「先生」と呼ばれているが、定年退職したのはほぼ半世紀も前のこと。長年連れ添った同僚の夫は20年前に亡くなり、子どもには恵まれなかった。

高齢で田舎でひとり暮らし…とはいっても、決して仙人のような厳格さはなく、楽園のような優雅さも漂ってはこない。片付けが苦手だったり、忘れっぽくなったり、時には周りがハラハラするようなピンチも数々起きる。それでも彼女は、決して卑屈になることなく、しなやかに変化を受け止めて、堂々と老いる。だからこそ、彼女の周りには、いつも笑い声が巻き起こるのだ。

そんな彼女の暮らしぶりは本になり、発行部数17万部を超えるほどの人気に。

不安だらけの「人生100年時代」に、自らの暮らしでお手本を示してくれる、哲代さん。教員としては引退しても、やっぱり先生、なのかもしれない。

製作:RCC中国放送
ディレクター:山本和宏