“配信ビジネス”を推進するプラットフォームビジネス局
TBSのコンテンツをどんな形で配信するのか、どの相手とどんな協力をすれば国内外のもっと多くの人にコンテンツが届くのか。 コンテンツの価値を最大化してより多くの方にTBSコンテンツを楽しんでいただくために、固定概念にとらわれない新たな挑戦をしています。
配信の力
放送には「枠」というものがあり、視聴できる時間帯にも放送尺にも制約があります。一方、配信は“時間”、“場所”、“デバイス”の制約を全部取り除いたところで楽しんでもらえる。そういう面で、無限の可能性を秘めており、アイデアひとつで新しいことにチャレンジすることができるフィールドです。
豊富なラインナップと圧倒的な番組数を誇るTVer
2015年10月に無料配信サービス「TVer」が開始されてから、TBSは数多くの番組を配信しています。サービス開始時点では週に数本しか無かった番組のエピソード本数も、今や月で1000本を超えるようになりました。番組の数だけでなく、ライブ配信の実施や、過去の名作を定期的に配信するなど、ユーザーのニーズに応じて年々サービスを拡張しています。またTVer社をハブとして他の民放局と協調する事が比較的多く、各テレビ局の豊富なコンテンツを配信しているTVerはいまやAVODにおける最大級の国内プラットフォームとなっています。
2024年度はTVer三冠を獲得!
TVerにおいて、TBSが2024年度に配信した番組数は約1,100番組、エピソード数は1万3,000本以上。総再生回数・UB・総再生時間は、TBS の歴代最高数字となり、民放局で1位となりました。「TBSの財産である番組をTVerでいかに多くの視聴者に届けていくか」という任務をプラットフォームビジネス局が担っています。

U-NEXTを通じたコンテンツの拡大戦略
TBSは国内最大級の有料動画配信サービス「U-NEXT」との戦略的パートナーシップのもと、コンテンツビジネスの新たな領域を切り拓いています。プラットフォームビジネス局では、単に放送番組を配信するだけではなく、有料配信ならではのコアなファン層に深くリーチするための様々な取り組みの企画立案や、調整・契約に関する業務を行っています。
ドラマ・映画のサイドストーリーで相互の盛り上げを狙う
日曜劇場「キャスター」のサイドストーリー「恋するキャスター」を制作し、U-NEXTで独占配信を実施しました。地上波放送以外にも、映画『グランメゾン・パリ』と連動した企画である「グランメゾン・パリ番外編 LE MARIAGE〜フランスの食文化を巡る旅〜」を、映画公開に先立ってU-NEXTで先行独占配信することで、配信ビジネスの伸長のみならず、映画の話題化醸成に貢献するための取り組みも行いました。
スポーツにも注力!
ドラマや映画だけではなく、ゴルフの世界4大メジャー大会のひとつである「マスターズ」や、世界ランキングTOP18の国々で争うバレーボール「ネーションズリーグ」など、スポーツコンテンツにおいても地上波と連動したプロモーションや、配信独自のマルチアングル施策を行い、U-NEXTでの配信視聴促進によるビジネスを推進しています。
グローバルパートナーとのビジネスの創造
グローバル市場におけるTBSブランド向上のために、Netflix、Amazon、Disney、HBO Maxといったようなグローバルプラットフォームと協業し、新作ドラマや過去ドラマといったTBSコンテンツの世界展開を行っています。また、企画・開発の初期段階からグローバルプラットフォームと深く連携し、「世界市場でヒットさせること」を前提とした全く新しいドラマやバラエティを共同で制作しています。

Netflixシリーズ
「離婚しようよ」
TBS初のNetflixオリジナルドラマ作品「離婚しようよ」は、2023年6月22日よりNetflixでグローバル配信され、TBS作品として初めてNetflixの【グローバル週間TV番組ランキング(非英語)】のTop10(10位)にランクインしました。プラットフォームビジネス局では、主幹部署となってNetflixと企画開発を行ったり、契約などの主にビジネス周辺を担当しました。2025年以降もNetflixとの協業によるオリジナル作品が控えています。
ドラマストリーム
2022年4月にスタートした地上波ドラマ枠「ドラマストリーム」は、放送・配信の垣根を取り払い、それぞれのメリットを掛け合わせることで、視聴機会と収益性を最大化する挑戦を続けています。この枠では地上波放送の一週間前に配信プラットフォームにてドラマコンテンツを先行して有料配信し、地上波放送後には「TVer」「TBS FREE」で見逃し配信を行っています。これにより、地上波放送を見た視聴者がすぐに次のエピソードを視聴できたり、放送後からでも気軽に視聴を検討できます。既存の枠組みに囚われず、様々な視聴者のニーズにお応えするために取り組んでいる事業の一環です。
日本のみならず世界各国でTOP10入り!
「地獄の果てまで連れていく」はドラマストリーム作品として初めてNetflixの【今日のシリーズTOP10(日本)】1位を獲得、さらにマレーシア、インドネシア、シンガポールでもNetflix週間TOP10入りするなど海外でも話題になりました。

プラットフォームビジネス局の面白いところは?
ドラマやバラエティ、最近ではニュースにスポーツや音楽まで、オールジャンルのコンテンツと関われるところが魅力のひとつです。コンテンツホルダーとしてどう配信すれば広く伝わるのか、強いコンテンツを持っていて、制作能力が高いTBSでその方法を考えられるのはとても面白いです。
未来への展望
IT技術の発展に伴い、誰でも簡単にコンテンツにアクセスできる環境が整いつつあると感じています。様々な視聴方法で自分の好きな番組を好きな時間に能動的にコンテンツを視聴される方々は今後も増えてゆくと思います。
私たちはその部分も見据え、配信と放送・海外連動、新規コンテンツ制作の推進等、映像コンテンツビジネスの最先端を推進する局として、新しい挑戦を続けたいと思っています。