●塩川氏「国が間違っとる」
番組の後、塩川氏は控え室で「今日は言ってやった」と、吹っ切れたように語った。この回、番組が200回を迎えていたのを機にささやかなる「特製どら焼き」6個入りプレゼントで、意見を求めたら、ハガキは3000通も届いた。いずれも「後期高齢者医療制度」に怒ったり悲しんだりしていた。
しかし、そんな「主権者」たるお年寄りの思いを真正面からとらえ考えていくことを「ポピュリズム」とする自民党幹部の発言が、その後も続いた。そんな中、今度は中曽根氏がスタジオで自らの「後期高齢者保険証」をかざして制度の撤回を呼びかけ、自民党に警鐘を鳴らした。放送2日後が90歳の誕生日だった。
●中曽根氏「役人の言っていることをそのまま受け入れて…」
そんな中、そう言えば野中広務氏は、以前から怒っていたような気がして、調べてみるとなんと1年半前から問題を指摘していた。でも、これは手元で分かった分だけなので、どうも小泉ブームの下で法律が成立した時に既にプンプン怒ってた気もするのだが。今もなお野中氏の不公正な差別に対する感覚は研ぎ澄まされている。

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塩川:私はこれ情けないと思うのはですね。「あんた扶養家族から外れた」ということなんですね。これはね、私の息子は娘はですね、一生懸命私のためにやってくれてますよ。それはちっとも不自由とは感じてないんですけど、制度的に、医療制度の制度から「あんたを扶養家族から外れる」ということは「あんたは人生の終末期に入ったんですよ」と言わんばかりの話だな。これはちょっと、そのまま置いといてくれたら良いんですよ。それよりも「あんたはちょっと収入があるんだからあんたちょっと保険料負担してくれんか」と言ったら、喜んで負担しますよ。