◆「グット・ルーザー(良い敗者)」 筑紫哲也氏(2007年4月29日)
反省して、学んで、改善して、成長する・・・。「知ったかぶり」の中では、それができない。都合の悪い事を無かったことにしようということにあがなえない。
そんな中、この国会では「普通の国」へと邁進するかのような法律が国会の終盤になって次々と成立した。イラク戦争を支持した英国では大統領が替わり、アメリカでは大統領の支持率が過去最低まで落ちる中で、この国ではイラク特措法の延長、憲法改正に向けた国民投票法などが「スンナリ」と成立するのだ。そして、集団的自衛権の論議が「わかりやすい顔ぶれ」のもと総理の諮問機関で始まった。そんな中、「知ったかぶりをしない」怒れる「戦中派」の二人は、激しく警鐘を鳴らした。

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御厨氏:そうですね。
筑紫氏:がそう言ってるんで、もうちょっとね、なんていうか、歴史っていうのはどこの国だって間違えもするし、いろんなことがあるんで、そこのところはっきりいうと、負けた場合は我慢してでも潔くいるべきだと思うのが、今ぞろぞろぞろぞろ、「ここは違う。狭義の広義の」っていうようなこと言い出していること自身が、僕は日本人らしくないと思うんですね。