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3つの視点からとらえるインカ帝国

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インカ帝国の特徴であるミイラ信仰。インカ王はミイラとなったあとも生前と同じように権力を持ち続けた…。
さらに、地方によりミイラの埋葬方法が異なっていたという。
人類学の視点から、最新科学を用いてミイラに隠されたミステリアスなインカ帝国をひも解いていく。
「まなざしのあるミイラ」が見てきたインカ帝国の秘密とは…

篠田謙一教授からのコメント

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《まなざしのあるミイラ》
チャチャポヤ=インカ
レイメバンバ博物館

今から600年ほど前、南米アンデスで急速に勢力を拡大し、一大帝国を築いたインカ族。
実は彼らがどこに起源し、どのような生活を営んだ人だったのか、その実体は依然として謎に包まれています。
私たちはこの展覧会に合わせて、インカの人骨やミイラの調査を行い、その実像を明らかにする研究をスタートしました。
インカに滅ぼされたチャチャポヤ人のミイラや、100年前、マチュピチュを発見したビンガムが集めた人骨のDNA分析も行い、インカの統治や生活の実体を明らかにしました。この展覧会では、最新の人類学研究が明らかにしたインカの人々の姿を紹介します。

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篠田謙一(国立科学博物館 人類研究部 人類史研究グループ長)

1955年静岡生まれ。
京都大学理学部卒業。佐賀医科大学助教授を経て、2003年より国立科学博物館(人類研究部人類第1研究室)室長就任を経て、2007年から現職。
DNA分析により日本人やアンデス先住民の系統と社会情報を研究。
撮影:義井豊