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3つの視点からとらえるインカ帝国

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遺跡から発掘されたインカ帝国の工芸品や儀礼に使われた遺物だけではなく、精密に、そしてエレガントに築かれた石造建築。そこにはインカ帝国の象徴的なデザインや、社会構造を反映する情報が残されていた。デザインを読み解き、情報を集め解読することにより理解出来るインカ帝国の王族や庶民の姿。考古学の視点で発見された遺物と建造物からインカ帝国の謎を解き明かす!

島田泉教授からのコメント

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《アリバロ》
インカ文化(地方様式)
ペルー国立クスコ大学・インカ博物館

インカ帝国の本格的な考古学調査が始まってから、すでに100年以上がたちます。そして過去数十年間でインカ考古学は注目に値する変貌を遂げました。
展示物には、解明半ばの不思議な紐の記号「キープ」や、聖なる山の生贄に供えられた小さな人形、それにアクリャ(太陽神と王のために選ばれた処女)が織ったと思われる美しい織物など、王や犠牲者に関わりのある品々だけでなく、食器や農具などの日常品、石造建築や金属加工に使われた道具類など、インカの人々の生活を伝える作品を集めました。
これらの遺物は、考古学が得た新しいアイデアをみなさんに伝えるとともに、奥深いインカの秘密を打ち明けてくれることになるでしょう。

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島田泉(南イリノイ大学人類学科教授)

1948年京都生まれ。
コーネル大学人類学科、アリゾナ大学大学院人類学専攻を経て、28歳でアリゾナ大学客員助教授に就任以降、プリンストン大学、ハーバード大学などの助教授と準教授などを歴任し、1994年から現職。
シカン文化学術調査団及びパッチャカマック考古学調査団団長。
撮影:義井豊