放送内容
南米・ブラジルの切り立った峡谷と奇岩の風景が広がる、セラ・ダ・カピバラ国立公園。
東京都の6割ほどの広さに、約900か所もの壁画群が残されていて、これは世界最大規模だ。約1万2000年から6000年前に描かれたものと見られ、岩肌には人や動物が描かれている。南米最古の壁画のひとつで、南米最古の人類がいた証として世界遺産に登録された。
太古の壁画と巨大生物
広大な公園のいたるところに貴重な太古の壁画群が残されおり、その数は約900か所と世界最大の規模を誇る。当時の人々は全長6mもある巨大な生物と共存していた時代で、狩りの様子を描いたものも数多く残されている。
ライフスタイルを描いた壁画
壁画から当時のライフスタイルを知る手掛かりが残されている。ハチミツをハチの巣から採取しようとして、襲われないよう顔を覆う仕草も描かれていた。出産やダンスをともなう儀式、さらには人と人が顔を寄せ合い、まるでキスをしているかのような壁画もある。
人類史を覆す!?発見が…
約3〜5万年前の焚き火の跡や、5万年前の地層から人類が使用したと見られる石器が見つかっている。人類がアフリカから南米大陸にたどり着いたのは約1万5000年前。まだ決定的な裏付けはないが、今後調査が進んで定説が覆される可能性も残っている。