放送内容
北から南に点在する3か所の国立公園が世界遺産「スマトラ島の熱帯雨林」として登録されている。今回は北にある「グヌン・ルセル国立公園」を取材。
ここには絶滅危惧種の「スマトラオランウータン」を始め、貴重な生き物たちが多く暮らす。数年のうちわずか2日しか咲かないという巨大で臭い花も。
ここは、まさに不思議な動植物たちの宝庫なのだ。
「森の人」オランウータン 木の上の生活
絶滅危惧種「スマトラオランウータン」。彼らは一生のほとんどを木の上で過ごす。木の上で葉っぱや果実などを食べ、木の枝や葉を使い毎日ベッドを作り、もちろんトイレも木の上で行う。オランウータンのフンには、果実の実が含まれるため豊かな森づくりに繋がっているのだ。
メスがオスに求愛
普段はオスを避けて生活しているメスのオランウータン。しかし今回、メスからオスに近づく貴重な姿を撮影することができた。実はメスは発情している限られた期間だけは、自分からオスに近づきアピールするという。
数年のうち開花はたったの2日 巨大で臭い花
高さ2m、直径1mもの巨大な花。ショクダイオオコンニャクという名のスマトラ島の固有種だ。開花するのは、数年に2日だけ。開花すると腐った魚のような匂いを放つことで知られている。短い開花期間で虫を誘い込み受粉するために強烈な匂いを出すのだ。