放送内容
スペインの地中海リゾート、バレアレス諸島の1つがメノルカ島。ここに「タラヨティック文化」と呼ばれる先史時代の遺跡群がある。約3200年前に作られ始めた「タラヨット」という塔が、その語源だ。巨大な2つの石をT字型に組み合わせた建造物「タウラ」も見つかっている。タウラは大きいもので高さ5mほど。地中海に残された謎とロマンの遺跡群に迫る。
謎の建造物を造った人々
メノルカ島には、タラヨットの塔が400近くもそびえている。多くが円錐の先端を切り取ったような形で、大きいもの高さは10mを超える。2007年から本格的調査が始まったタラヨットから様々なことが分かってきた。
傭兵になった人々
タラヨティック文化の後期、島の外の世界とも繋がっていたことが分かっている。地中海交易を担っていたフェニキア人が仲介役だ。島の人々は、あるユニークな武器を使って、フェニキア軍の傭兵として活躍した。
T字巨石 タウラ
タラヨティック文化の遺跡の中でも、特に謎めいているのがタウラ。周りは石壁で囲われ、聖なる儀式の空間だと考えられているが、それ以上のことははっきりと分かっていない。タウラ周辺の発掘物から、意外な学説が唱えられている。