放送アーカイブ

2024714日放送

シュンドルボン 〜 トラが暮らす世界最大級のマングローブの森

放送内容

ヒマラヤに源を発したガンジス川はインドとバングラデシュにまたがる広大なデルタ地帯を経てベンガル湾へと注ぐ。そのデルタ地帯の約6割がバングラデシュにあり世界遺産シュンドルボンとなっている。最大で4mにもなる干満の差は独特な環境を生み出した。世界最大級と言われるマングローブの森、潮の満ち引きに合わせて生きる動物たち。そしてこの森には絶滅危惧種のベンガルトラが生息し生態系の頂点に君臨している。

引き潮は食事タイム

潮の満ち引きは6時間ごとに繰り返す。潮が引くとマングローブの森にはさまざまな生き物が現れ、食事を始める。ハゼの仲間、カニ、カワウソなど。泥に含まれる有機物など彼らの食べ物の多くはマングローブに由来、すべては森につながっているのだ。

写真:放送内容

追跡 ベンガルトラ

ベンガルトラは絶滅危惧種となっている。シュンドルボンに100頭あまり生息するベンガルトラは、世界でも珍しいマングローブの森に棲むトラである。彼らが出没した形跡を次々と発見。4~50kgもあるシカを咥えたまま、木を4mも登った痕跡も見つかった。

写真:放送内容

ヒマラヤがつくった巨大デルタ

ヒマラヤ山脈で氷河が岩を削り、ガンジス川によってその土砂が運ばれた。粒子の細かい泥が河口に積もり、広大な干潟となったのがシュンドルボンである。内陸では肥沃な大地となり、畑や田んぼなどに利用されたりと人間にもおおいなる恩恵を与えてくれた。

写真:放送内容

BACK TO PAGETOP