放送内容
南米・ブラジル第2の都市リオデジャネイロ。海と奇岩に囲まれた、独特な街並みが広がる。かつての町中心部は、大湿地のため、人が暮らせるような環境ではなかった。そこでポルトガルが湿地を埋め立てて町を発展へと導いた。そして、20世紀に入り、リオ出身者による一層の埋め立てによる都市計画が進みリオデジャネイロは世界遺産となった。
湿地と海に築かれた都市
リオデジャネイロの中心部の多くは埋め立てによって作られた。世界的に有名なコパカバーナ海岸も、実は現在より100mも内陸に元々の波打ち際があったのだ。それを、街の美化をテーマに埋め立て、拡大していって完成したのが現在の海岸線だ。
サンバからボサノバが生まれた街
かつてアフリカから連れてこられた、黒人奴隷の子孫が生み出したとされるサンバ。やがてサンバは、ブラジル全土で愛されるようになった。さらに洗練された新しい音楽、ボサノバもこの街で生まれた。
復活した森
現在、リオデジャネイロの街の裏手には広大な森が広がる。しかしこの森のほとんどが人工的に作られた。かつて、この地にあった自然は、コーヒー農園などの開発のために破壊されたが水不足に陥ってしまったため。新たに人々の手により再生されたのだ。