放送内容
ラージャスターン州の州都、ジャイプルは2019年に世界遺産となった。18世紀、時のマハラジャ、サワイ・ジャイ・シン2世が作った都で登録されたのは城壁の内側。当時としては画期的な計画都市で、碁盤の目状の街区、広く直線的な大通り、商店街なども整備した。またマハラジャは天文学にも造詣が深く、巨大な天文施設も作った。その2つが世界遺産となったのだ。ジャイプルとは「ジャイの街」という意味である。
ピンクの都市 ジャイプル
ジャイプルの街に一歩足を踏み入れると驚く。建物がすべてピンクなのだ。ジャイプルが作られたのは1727年だが、それからおよそ150年後イギリスの皇太子が来訪する際、時のマハラジャが歓迎の意味を込めて街をピンクに塗ったのである。
碁盤の目の計画都市
世界遺産に登録されたのは、インドで初めての都市計画であるという点である。街づくりは時のマハラジャ、サワイ・ジャイ・シン2世が推し進めた一大プロジェクト。碁盤の目状の街区やアーケード、広場の設置などは当時のインドとしては革新的だった。
天文学のための巨大装置
ジャイ・シン2世はもう1つ、天文学者の顔も持つ。当時のインドでは占星術が国の命運を左右する存在だった。世界中から天文書を集め研究を重ねたマハラジャは、王宮内に巨大な天文観測施設を建設。それがもう1つの世界遺産となったのだ。