放送内容
韓国の済州島は「東洋のハワイ」と言われる美しい海に囲まれたリゾートアイランド。世界遺産になっているのは韓国の最高峰・標高1950mのハルラ山と迷路のように広がる地底の溶岩洞窟群だ。この島は火山活動が生んだ不思議な地形の博物館。柱状節理という奇岩の海岸や巨大な地底湖。石灰岩が作るはずの鍾乳石が天井から垂れ下がる珍しい溶岩洞窟もある。さらに秋の紅葉や冬景色、四季折々の絶景も紹介する。
360の火山
火山活動が生んだ済州島には、島の中央に聳える「ハルラ山」だけでなく、側火山と言われる小さな火山が360もある。空から見ると王冠のような「城山日出峰」は、浅瀬の海で噴火した側火山。波で削られて火口部分だけが残ったのだ。
ナゾの地底湖発見
2005年に海岸近くで発見された「ヨンチョン洞窟」は全長3.4kmの巨大な溶岩洞窟。そこには全長800mの巨大な洞窟湖が隠されていた。調査により湖の水は真水と海水が混ざり合っていることが判明。洞窟は海とつながっていたのだ。
ふしぎな白い溶岩洞窟
黒い溶岩洞窟に何故か石灰岩の鍾乳洞で見られる鍾乳石がある。ヒミツは洞窟の上に堆積した白い砂だった。砂は貝殻が砕けてできた石灰質の砂が海から風で運ばれもの。その石灰分が雨で溶かされて、地下にしみ込み白い鍾乳石を生んだのだ。