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2022109日放送

北海道・北東北の縄文遺跡群Ⅱ 〜 北海道・北東北でなぜ?縄文遺跡の謎

放送内容

自然豊かな北海道・北東北には縄文時代1つの文化圏が形成されていた。そこには同じ土器型式、自然環境、そして大型建造物にみてとれる文化的共通点があった。自然の恵みを受け、利用しながら1万年以上続いた縄文人の暮らし。その一連が分かるのがこの地域の特色である。縄文人は植物の栽培管理をし、さらには海を越えて交易までしていたという。北国に生きた縄文人の暮らしを縄文遺跡の季節の移ろいと共に探る。

日本最大級のストーン・サークル

北海道北東北には巨大な環状列石がある。中でも大湯環状列石は直径40m以上の円が2つもある。環状列石は先祖を敬うための集団墓であると同時に、選び抜かれた重い石を周囲の集落から集まった人が力を合わせ運ぶ、地域社会の結束の場でもあったのだ。

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巨大建造物の謎

北海道・北東北は1つの文化圏である。巨大な建造物が多く特に三内丸山遺跡には大型掘立柱建物や大型竪穴建物があり、それらはクリの木で建てられた。縄文人はクリを栽培クリの森にして管理、利用していたのだ。

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津軽海峡を越えた縄文人

北海道大船遺跡の大型竪穴建物の建材はクリ。現在もクリの木で建てられている。しかし実は北海道には元々クリはなく、縄文時代に北東北から渡った交易品なのだ。土器型式からも1つの地域文化圏が形成されたことが分かる。

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一万年続いた驚異の文化

約15000年前に始まった縄文時代。定住を始めた縄文人は集落に居住域、墓域を分離するようになる。集落が変わる中で、草創期にはなかった土偶も誕生。土偶の形状や集落の変遷から、1万年以上にわたる縄文人の暮らしと精神文化が分かる。

写真:放送内容

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