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2022612日放送

エトナ山 〜 大噴火 ヨーロッパ最大の活火山

放送内容

イタリア、地中海に浮かぶシチリア島に聳える「エトナ山」。今も活発に噴火を続けているヨーロッパ最大の活火山である。エトナには、約3500年前の噴火を記した世界最古の記録があるが、その遥か以前から噴火を続けてきたことが地層の調査から分かっている。太古から大量の溶岩を吐き出し続けてきたエトナ。その溶岩が、様々な火山地形を生み出していた。迫力に満ちた生きた火の山に迫る。

標高3344m 火口へ

噴火によって度々高さが変わるエトナ山。撮影時の標高は3344mであった。山頂にはいくつも火口があり、最も活発な火口からはマグマのしぶきが噴き上がっていた。タイミング良く撮影日に大きな噴火があり、日没後、マグマのしぶきで夜空が赤く染まっていた。

写真:放送内容

火山の地底に氷の洞窟

エトナ山の地底には、250もの溶岩洞窟がある。溶岩が流れる際に、表面だけが冷えて固まることでできた洞窟である。冬、洞窟内の気温は氷点下になる。そのため、天井から滴る水滴が凍って無数の氷柱ができ、幻想的な光景が生まれていた。

写真:放送内容

溶岩で壊滅 よみがえった街

エトナの山麓には、大噴火で生まれた広大な溶岩大地が広がっている。その大量の溶岩が街を壊滅させた事もあった。17世紀、シチリア島第2の都市カターニアは溶岩に襲われ大部分が破壊された。しかし、溶岩を建材として利用して街を再建し、見事によみがえった。

写真:放送内容

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