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20211121日放送

ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸 〜 驚異の石柱海岸 北アイルランド

放送内容

北アイルランドの北端に位置するコーズウェイ海岸は自然が作った石柱が8キロに渡り続く。柱の数は見えているだけで4万本といわれる。その驚異の光景は「巨人が対岸に渡るために作った石の道」という伝説を生んだが、実は6千万年前この辺りで起こった超巨大噴火で噴出したマグマによりできたものだった。溶岩がゆっくり冷えることでできる「柱状節理」。対岸のスコットランドには「柱状節理」でできた島もある。

マグマが生んだ 4万本の石柱

高さ100mの断崖から海まで4万本もの石柱が密集するコーズウェイ海岸。中でもジャイアンツコーズウェイは巨人が対岸へ渡るために石の柱を並べて作った道という伝説を生んだ。しかしこれらの石柱は超巨大噴火で噴き出したマグマが生んだものだった。

写真:放送内容

六角柱の謎

超巨大噴火で流れ出たマグマが生んだコーズウェイ海岸。溶岩が急速に冷えるとゴツゴツした塊になり、ゆっくり冷え固まると柱状になる。溶岩は冷える時に収縮するが、その時できた亀裂が合わさることで規則正しい六角形の石柱「柱状節理」ができる。

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巨大石柱でできた島

海を隔てた対岸スコットランドにある石の柱でできたスタファ島。この島も6千万年前の超巨大噴火で噴き出たマグマによってできた。荒波が崖を穿った洞窟は絶景。隣のマル島にも太古の噴火の痕跡が残る。一瞬にして溶岩に飲み込まれた大木…当時は森林だった。

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赤い土が語る 噴火休止

コーズウェイ海岸の断崖に一際目をひく赤い層がある。これは火山活動が休止している時期に玄武岩が風化した土の層。溶岩に含まれる鉄分が酸化し赤くなった。当時の暖かく湿った環境下で風化が進んだ。その後火山活動が再開。その上に溶岩が流れ石の柱ができた。

写真:放送内容

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