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20211031日放送

ヴェガ群島 〜 ノルウェーの絶景 6500の島々

放送内容

ノルウェーのヴェガ群島は、北極圏のすぐ南に位置する6500もの小さな島々。ここでは1万年前から大地が上昇を続け、今も海から新たな島が出現してくる。島々は岩だらけ。その厳しい環境の中、人々は1000年前から渡り鳥のカモと不思議な共生関係を築いてきた。毎年やってくるホンケワタガモの産卵場所となる小屋を用意し、カモが巣に残す羽毛を得てきた。それは世界最高級のダウンの原料で、「羽毛の宝石」と呼ばれる。

増えつづける島々

ヴェガ群島一帯はかつて巨大な氷河で覆われ、その重みで大地は深く沈み込んでいたが、氷河が溶けると、その重みから解放された大地がリバウンドして上昇。海の中から現れた土地は、6500もの島々となった。今も大地は上昇し、島の数は増え続けている。

写真:放送内容

人が作った緑の島

ヴェガ群島の多くは無人島だが、人が暮らす島もある。人々は岩だらけの島で、採った海藻を腐らせて土を作り、その人工の土壌に草を植え、数百年かけて緑の島に変えてきた。しかし薄い土壌は畑には向かず、放牧地にして羊など家畜を飼ってきたのである。

写真:放送内容

千年つづく最高級ダウン

毎年5月頃、渡り鳥のホンケワタガモが産卵のために島にくる。千年以上前から、人々はカモが巣をつくるための小屋を用意し、ひなが生まれるのを見守ってきた。カモが巣立った後に残された羽毛は、世界最高級のダウンとして人々の貴重な収入源となるのである。

写真:放送内容

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