放送アーカイブ

20211017日放送

ドロットニングホルムの王領地 〜 湖上の宮殿 北欧のヴェルサイユ

放送内容

スウェーデンに「北欧のヴェルサイユ」と言われる美しい宮殿がある。湖の小島に築かれたドロットニングホルム宮殿だ。ここは18世紀ヨーロッパのテーマパークともいえる場所。当時流行した宮殿建築やフランス式庭園、オペラが演じられた宮廷劇場、東洋への憧れが生んだ中国趣味の館などが一か所に詰め込まれているのだ。そして宮殿には現在のスウェーデン国王夫妻が暮らしている。日本で言えば皇居のような場所なのだ。

湖に浮かぶ大庭園

湖に浮かぶ小島に2つの大庭園を持つ宮殿がある。一つは「北欧のヴェルサイユ」と呼ばれる所以となった、長さ720m、幅180mのフランス式庭園。もう一つは、沼地を改造したイギリス式庭園。合わせた面積は東京ドーム19個分ある。

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北欧の宮殿に 中国の館

18世紀にヨーロッパで流行した「中国趣味」。それに浸った王妃がいた。彼女は中国に船を出し、「白い宝石」と呼ばれた磁器やシルクを輸入したのだ。ドロットニングホルムにも中国風の館が建てられ、宮殿内の部屋は高価な磁器や陶芸品で飾られた。

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偉大なる王

芸術や文化を愛したグスタフ3世。彼の業績の一つがスウェーデンアカデミーの設立だ。
現在もアカデミー会員がノーベル文学賞の選考を行っている。王宮で毎年ひらかれる、国王主催の祝賀ディナーは100年以上続く華やかな宴だ。

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世界最古の宮廷劇場

18世紀、オペラがヨーロッパ中に流行する。現存する世界最古の宮廷劇場は、グスタフ3世が愛した場所だ。舞台装置はすべて手動。椅子がせりあがる仕掛けや風の音を出す装置も250年前から変わっていない。国王も観客席でオペラを楽しんだのだ。

写真:放送内容

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