放送アーカイブ

202195日放送

エヴァグレーズ国立公園 〜 北米最大 フロリダ半島の大湿地帯

放送内容

アメリカ・フロリダ半島にあるエヴァグレーズ国立公園は亜熱帯にある湿地帯としては北米最大。大湿原は北側から南の海に向かって、水浸しの森、平坦な湿原、マングローブ林という3つの顔を持つ。大湿地帯はフロリダ半島の地上や地下を非常にゆっくり流れる大水脈により潤されている。それぞれに、絶滅の危機にあるフロリダパンサー、特徴ある島を作り出したアリゲーター、海の珍獣マナティなどが暮らす。

3つの顔を持つ大湿地

エヴァグレーズの大湿地帯は3つの顔を持つ。公園北部に広がるのが、水に強いヌマスギの森。南下すると背の高い木がなくなり平坦な大湿地が広がる。さらに南、淡水と海水が混ざり合う汽水域にはマングローブ林が広がる。

写真:放送内容

ワニが作った島

エヴァグレーズを象徴する真っ平らな大湿原には木が生い茂る緑の小島が点在する。実はこれは湿原の王者アリゲーターが作ったもの。アリゲーターが力強いしっぽで穴を掘りその時かき出された土に鳥が種を運び、長い年月をかけ島になった。そこは生き物の楽園。

写真:放送内容

巨大湖と地下水脈

エヴァグレーズの大湿原を潤す水はフロリダ半島の真ん中にある巨大な湖が水源。1日たった30mという非常にゆっくりした速さで流れる。またフロリダ半島は大部分が石灰岩ででき、網の目のように地下水脈がある。それもまた湿地帯の誕生に一役買ったという。

写真:放送内容

海のマナティ 川へ行く

エヴァグレーズの南端にはマングローブ林が広がる。マングローブ林を抜け栄養を含んだ水が海へ注ぐためフロリダ湾は海草の宝庫でマナティが暮らす。冬、一部のマナティが川底から湧き出す温かい水を求め、内陸へ10キロも移動する。

写真:放送内容

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