放送アーカイブ

2021530日放送

ヴァレッタ市街 〜 マルタ島 難攻不落の城塞都市

放送内容

地中海のマルタ共和国は3つの島からなる島国である。16世紀、キリスト教徒のマルタ騎士団が島に城塞都市ヴァレッタ市街を築いた。それは当時敵対していたイスラム勢力からヨーロッパを守るため。半島を丸ごと要塞に変えるため、高さ30mもの城壁で周囲を取り囲み、半島の付け根に深いお壕を掘って陸側からの侵入も完全に防いだ。地中海の海に映える石灰岩のバロック建築がほぼそのままの姿で残る、世界でもまれな街なのである。

半島丸ごと要塞化

半島の先端には厚い壁に守られた強固な砦が造られた。そして城壁とお壕で鉄壁の守り。島の石灰岩を巧みに使い、半島を丸ごと要塞に変えてしまったのだ。

写真:放送内容

400年前の地下水路

要塞化しても長期戦になる可能性もある。生命線となる水を確保するため水道橋を建設。17kmも離れた水源から水を運び、地下水路でヴァレッタに引いたのである。

写真:放送内容

世界最古の巨石神殿

マルタには古代の巨石神殿もある。なんとエジプトのピラミッドよりも古い紀元前3500年以上前のもの。石灰岩を使った建築は古代マルタから続く伝統だった。

写真:放送内容

貴族の戦士マルタ騎士団

島を守ったマルタ騎士団はヨーロッパ各地の貴族の子息だった。市街の中心には荘厳な大聖堂を作り、鉄の甲冑を着て敵と勇敢に戦ったのだ。彼らの墓が床に残されていた。

写真:放送内容

BACK TO PAGETOP