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2019121日放送

ピリン国立公園 〜 大理石の絶景!氷河がつくった山と湖

放送内容

ブルガリアのピリン国立公園は1983年と早い段階に自然遺産に登録されました。公園のシンボルは標高2914mのヴィフレン山です。1年中山頂が真っ白なのは万年雪があるからではなく、白い大理石で出来た山だからです。氷河期に氷河に削られた荒々しくも美しい風景は見る者の心を捉えてやみません。園内には固有の植物や標高の高い岩場に棲むシャモアなども。日本ではあまり目にする機会のないブルガリアの大自然をご紹介します。

白い大理石の山

ヴィフレンの山頂に登ると白い大理石だらけでした。実は太古の昔ここは海の底でした。サンゴなどの死骸が積もって石灰岩の層ができ、マグマの熱によって大理石へと変化したのです。それを氷河が削り、鋭利な尾根や深い谷、そして多くの湖ができたのです。

写真:放送内容

洞窟の真珠

大理石の層には100を超える洞窟があります。ある洞窟の奥で真珠のような白くて丸い石を発見。また地底にあるという滝を探して、地下150m下へと続く洞窟を探検しました。洞窟が下へと続いているのはピリンが隆起し続けていることと深い関係がありました。

写真:放送内容

大理石に立つ巨大松

大理石でできた山の麓は松の森で覆われています。ボスニア松といって大理石の大地を好むヨーロッパ特有の松です。固い大理石の割れ目に根は侵入し、成長して岩を抱え込むように根を張ります。樹齢1300年の巨大な松もそうして大理石の斜面に立っていました。

写真:放送内容

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