放送内容
今回は夏のヨーロッパ、ピレネー山脈です。フランスとスペインに挟まれた、この山岳地帯にアンドラというミニ国家があります。東京23区よりも小さく、人口は約8万人。そのアンドラが誇る世界遺産マドリウ渓谷が舞台です。美しい大自然ですが、実は文化遺産。渓谷の中に牧畜や製鉄など、1000年に渡る人の営みが残されています。目にも涼しい、癒しの渓谷をたっぷりとお見せする30分です。
天空牧場
アンドラでは1000年以上の長きに渡り、守られてきた珍しい光景が見られます。夏の4ヶ月間だけ、標高2500mに家畜を放つ「移牧」という文化です。牧童は、馬や牛の世話をするため渓谷で夏を過ごします。マドリウ渓谷の牧童、最後の1人を追いました。
大国に挟まれたミニ国家
氷河が削りだしだマドリウの美しい渓谷は、スペインとフランス、2つの国を繋いだ道でもあります。大国の狭間で唯一、独立を保ったピレネーの小国アンドラ。その特異な文化とは？
ちいさな国を支えた鋼
国土の大半が山岳地帯で、大きな産業を持たないアンドラがなぜ生き延びたのか？その答えの1つが、18世紀にマドリウ渓谷で始まった鋼作りです。鋼の生産に貢献したのは、美しい雪解け水でした。