放送内容
アメリカとカナダの国境にまたがり4つの自然公園が広大な氷河地帯として世界遺産に登録されています。その中から今回はアラスカの「グレーシャーベイ国立公園」を取り上げます。全長約100kmもの巨大な湾に11もの氷河が注ぐ超密集地帯。撮影隊が訪れたのはアラスカに初夏が訪れた頃です。雪が溶け、緑が深くなり、動物たちが生き生きと動き出します。アザラシやラッコ、ヒグマ、そしてザトウクジラの姿をとらえました。
青い巨大氷河
グレーシャーベイにいくつもある氷河は目前まで近づくことができます。水面からの高さ60mにもなる氷河が海に到達すると轟音を立てて崩落します。
氷河のミルク
氷河はゆっくりと流れながら岩盤を削ります。岩の粒子を含む「グレーシャーミルク」という白く濁った水が海に流れ込むと、プランクトンの繁殖を促し海は豊かになります。
潮干狩りをするヒグマ
海沿いでヒグマの親子に出会いました。彼らの目当ては干潟の貝。爪を2枚貝に刺し込んで開くと、身だけを器用に食べるのです。秋のサケの遡上の時期までの習性です。
泡で漁をするクジラ
この時期ザトウクジラが食事のために湾に集まります。彼らはグループで協力して、泡を出して魚の群れを囲い込み、下から一気に口を開けて丸飲みして食べるのです。